著 者 リー・チャイルド
翻訳者 小林 宏明
出 版 講談社文庫 2014年9月
どこからともなくふらっと現れる流れ者。正義感が強く、滅法腕が立つアウトロー。町の問題を片付け、どこへともなく消えていく、ってな感じでまんま西部劇の現代版です。うんうん。こういうの好きなんだよね。君たちは。・・・・・と、いう気分になる。
さて、ストーリーは、深夜の寒空でヒッチハイクを試みるリーチャー。彼を拾ってくれたのはなにやら奇妙な3人組。でもそれは逃走中の犯罪者の偽装工作の為だった。
保安官の次はFBI、CIAと登場し、一体何事?と思いきや、殺された男は実は・・・・(以下略)ってところで下巻へ。
関係ないのにずんずん踏み込んでいくリーチャー。
最初は女を助けるため、つぎは(勝手に仲間認定した)仲間を助けるため。アメリカ人が戦争するメンタリティと同じだ、と思ってしまった。最初は家族を守るため、つぎは一緒に戦う仲間を守るため、最後は死んだ仲間のため。この理屈でどんな戦いも正当化されるのが彼らじゃなかろうか。・・・なんて、冷めた目になってしまったら、読書としては失敗。
リーチャーが何人ぶっ殺そうがそれは無問題。結果で手段は正当化される。
こんな男は手錠掛けて鍵の掛かる部屋に押し込んでおけよ、と思う私は、この本の読者には向いていないのかもしれない。
途中巻から読んだのがよくなかったか?
今度は、キレッキレのシリーズ最初の巻から読んでみることにする。
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