2018年7月7日土曜日

0128 さらば愛しき女よ

書 名 「さらば愛しき女よ」 
原 題 「Farewell, My Lovely」1940年 
著 者 レイモンド・チャンドラー 
訳者 清水 俊二 
出 版 早川書房 1976年4月 
初 読 2018/07/07 

 ラストのマーロウとランドールの会話がもの悲しく胸に残る。これがハードボイルドか、と得心。男達は皆魅力的なのに、女はみんな猫が人間に化けてるみたいな造形だ(笑)。チャンドラーにとっても女は猫と同じくらい不可思議な生き物だったんだろう、と思うことにする。なので、アンの描写がイマイチなのは、仕方ない。翻訳のせいもあるかもしれな。古き良き時代の男の世界。1940年の作。本書は1976年ハヤカワ刊の清水俊二訳。言いたかないけど、この本が書かれたとき、日本は戦争真っ盛り、パールハーバーも目前。この時、日本はどんな世相だったのだったけ?と、およそこの本には関係ないことを思う。
 

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