2019年3月21日木曜日

0169 守護者

書 名 「守護者」 
著 者 グレッグ・ルッカ 
翻訳者 古沢 嘉通 
出 版 講談社 (1999/3/12) 
初 読 2019/03/21 

 いやあ、アティカスど真ん中💕 細縁眼鏡に弱いとは、先般ケラーさんで自覚を深めたところだ。
 かなりスキルが高いのに、淡々とした一人称だからあまりそれが目立たず、プロのボディガードの仕事が着々と進行していく。セリフの一人称が俺で、地の文の一人称が“わたし” なのが最初は気になったがそのうちに慣れた。
 可愛いケイティの死に衝撃を受ける。それなのに、親友までもか。このラストの無常感がものすごい。作者の非情っぷりが際立つが、これが長編処女作とのこと。若書きとか訳が、等の若干の批評もあるが自分的には気にならず。相性が良かったと思う。

 アティカス、こんなにいたぶられているが、まだシリーズ一作目。これからどれだけ大きな男になってくれるのか、期待が高まる。 主人公を痛ぶり倒す鬼畜っぷりは、うーん、ロバート・クレイスに相通じるものを感じるな。好みである。

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