著 者 グレッグ・ルッカ
翻訳者 古沢 嘉通
出 版 講談社 (1999/3/12)
初 読 2019/03/21
いやあ、アティカスど真ん中💕 細縁眼鏡に弱いとは、先般ケラーさんで自覚を深めたところだ。
かなりスキルが高いのに、淡々とした一人称だからあまりそれが目立たず、プロのボディガードの仕事が着々と進行していく。セリフの一人称が俺で、地の文の一人称が“わたし” なのが最初は気になったがそのうちに慣れた。
可愛いケイティの死に衝撃を受ける。それなのに、親友までもか。このラストの無常感がものすごい。作者の非情っぷりが際立つが、これが長編処女作とのこと。若書きとか訳が、等の若干の批評もあるが自分的には気にならず。相性が良かったと思う。
アティカス、こんなにいたぶられているが、まだシリーズ一作目。これからどれだけ大きな男になってくれるのか、期待が高まる。 主人公を痛ぶり倒す鬼畜っぷりは、うーん、ロバート・クレイスに相通じるものを感じるな。好みである。
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