2024年は、コミックまで入れるとそこそこの冊数を読みましたが、中身的には薄めだったような気がします。あと、いい年してこっぱずかしいので読了登録はしていないけど、かなりBLを読みましたね。これはなかなかイケるじゃないか、と思ったのだけ、レビュー入れました。pixivとなろうとアルファポリス、コミックシーモア、めちゃコミの利用頻度もかなり高かったです。それらとコミックを除くと実質読んだ狭義の「本」は80冊くらいだろうか。もう少し少ないかも。隠蔽捜査シリーズ全巻とかねてから読みたかった公安Jシリーズを踏破しました。三木笙子さん再読と、創元ファンタジーで締め。あとは、画集収集に目覚めたのが自分の中ではトピックスか。年越しは佐藤さくらさんのファンタジーを供にします。
読んだ本の数:15
読んだページ数:3807
ナイス数:714
JUNYA WATANABE写真作品集 夜光水景の感想
あまりにも美しい。まるで絵のような、雨に濡れた東京の夜景。暗い裏町。佇む人の後ろ姿。ほのかに雪が光る夜。中には知った街もあるし、アニメ映画の攻殻機動隊のワンシーンのようなネオンの街もある。どれもが夢幻のように美しい。
読了日:12月25日 著者:Junya Watanabe
あまりにも美しい。まるで絵のような、雨に濡れた東京の夜景。暗い裏町。佇む人の後ろ姿。ほのかに雪が光る夜。中には知った街もあるし、アニメ映画の攻殻機動隊のワンシーンのようなネオンの街もある。どれもが夢幻のように美しい。
読了日:12月25日 著者:Junya Watanabe
纏う透き色の 羽住都画集の感想
乾石智子氏のオーリエラントシリーズの装画を担当されている羽住都氏の画集。本の装画が多いようで、巻末にのっているこの装画を纏う本を片っ端から読みたくなりました。
読了日:12月12日 著者:羽住 都
乾石智子氏のオーリエラントシリーズの装画を担当されている羽住都氏の画集。本の装画が多いようで、巻末にのっているこの装画を纏う本を片っ端から読みたくなりました。
読了日:12月12日 著者:羽住 都
魔導の福音 (創元推理文庫)の感想
重苦しい話なのに何故か読みやすい。しかし主人公カレンスの優柔不断さにイライラする。それが現実の自分や周りいかにもいそうなキャラクターだから。そういう意味でものすごく現実味があるのよ、佐藤さくらさんの作品は。前作のレオンやゼクスも登場。誘拐されるって、レオンはすでに「お姫様ポジション」なんじゃないか?狩に行って家にもどったらレオンが攫われていたゼクスが憐れ(笑)、またも師匠を探す弟子。ラバルタ、シェール、エルミーヌ3国それぞれの魔導事情を背景に、二人はエルミーヌで魔道士の生存権獲得のために働くことになる。
読了日:12月29日 著者:佐藤 さくら
重苦しい話なのに何故か読みやすい。しかし主人公カレンスの優柔不断さにイライラする。それが現実の自分や周りいかにもいそうなキャラクターだから。そういう意味でものすごく現実味があるのよ、佐藤さくらさんの作品は。前作のレオンやゼクスも登場。誘拐されるって、レオンはすでに「お姫様ポジション」なんじゃないか?狩に行って家にもどったらレオンが攫われていたゼクスが憐れ(笑)、またも師匠を探す弟子。ラバルタ、シェール、エルミーヌ3国それぞれの魔導事情を背景に、二人はエルミーヌで魔道士の生存権獲得のために働くことになる。
読了日:12月29日 著者:佐藤 さくら
魔導の系譜 (創元推理文庫)の感想
第一回創元ファンタジイ新人賞。最初の印象は少年漫画だった。師弟、チート能力、訓練、友情、戦闘、挫折、友情、師弟、旅立ち。だが中盤から様相が変わってくる。むき出しの差別と暴力の描写は残酷で、内戦が始まった中盤以降の主人公苦悩に息がつまる。民族差別と魔道士に対する社会構造的な差別と、憎しみ合いや恨みからどうやって逃れられるのか。どうしたら人として正しく生きる事が出来るのか。主人公も師もそれぞれに悩み、それぞれに道を見出す。大きな解決はもたらされないが、師弟の道が寄り添った事に安堵と未来を感じるラストが良い。
読了日:12月24日 著者:佐藤 さくら
竜の医師団2 (創元推理文庫)の感想
2巻目は、さらに現代的な医療テーマが登場。安楽死、人間でいうところのナノマシンによる血管内治療、再生医療などなど。現役医師である著者の片割れさんによる医療者の視点がリアルで切実。キャラ立ってるし、友情ものだし、料理シーンも美味そうだし。躍動感に溢れてるし、文体は明るく軽快。登場する老竜ディドウスの性格がとてもステキだ。竜が〈主役〉なのでもちろんファンタジーなのだが、主動力は屍蝋化した竜から取り出した「炭」を燃料とする蒸気機関、医療技術は現代並み、という不思議な世界感。すごく面白い。
読了日:12月21日 著者:庵野 ゆき
竜の医師団1 (創元推理文庫)の感想
竜とスチームパンクと現代医療の奇跡の融合! 絵柄はハウルの動く城的な感じで脳内再生。そして竜がデカい。体長4キロ、翼開長8キロ。尻尾を引きずれば地溝ができ、のたうてば国が滅びる。そんな竜の治療を司る医師団は国境も国権も超えて竜を、ひいては世界を護ってる。テンポの良い会話と展開が小気味良い。著者はアンノさん(現役医者)とユキさん(フォトグラファー)のユニットであるとか。二人で添削しあって仕上げているそうで、作品としての完成度も高い。風雲急を告げる展開で2巻へ。
読了日:12月19日 著者:庵野 ゆき
ダ・ヴィンチの翼 (創元推理文庫)の感想
前作『ヴェネツィアの陰の末裔』の直後くらいのフィレンツェが主たる舞台。類い希なる共感能力を持った少年コルネーリオが、当時フィレンツェの軍事9人委員会の一人だったミケランジェロの密偵とともに、レオナルド・ダ・ヴィンチが隠した新兵器の図面を探す、という冒険劇。前作よりはこなれていて読みやすい。欠点は残っているものの、だいぶ改善している。面白かった。とは言え、フィレンツェ共和国の敗北という史実を踏まえたニッチな舞台設定で、あまり派手な展開が望めなかったのはちょっと残念。ダ・ヴィンチの図面の隠し場所については、フィレンツェ共和国の政庁舎(ヴェッキオ宮殿)の大会議室「500人大広間」に描かれていた『アンギアーリの戦い』の壁画が、二重壁の下に発見された(かも)というニュースに着想を得たのかな、と思った。
読了日:12月15日 著者:上田 朔也
前作『ヴェネツィアの陰の末裔』の直後くらいのフィレンツェが主たる舞台。類い希なる共感能力を持った少年コルネーリオが、当時フィレンツェの軍事9人委員会の一人だったミケランジェロの密偵とともに、レオナルド・ダ・ヴィンチが隠した新兵器の図面を探す、という冒険劇。前作よりはこなれていて読みやすい。欠点は残っているものの、だいぶ改善している。面白かった。とは言え、フィレンツェ共和国の敗北という史実を踏まえたニッチな舞台設定で、あまり派手な展開が望めなかったのはちょっと残念。ダ・ヴィンチの図面の隠し場所については、フィレンツェ共和国の政庁舎(ヴェッキオ宮殿)の大会議室「500人大広間」に描かれていた『アンギアーリの戦い』の壁画が、二重壁の下に発見された(かも)というニュースに着想を得たのかな、と思った。
読了日:12月15日 著者:上田 朔也
ヴェネツィアの陰の末裔 (創元推理文庫 Fう 1-1)の感想
第5回創元ファンタジイ新人賞佳作。中世ヴェネツィアを舞台に、詳細な歴史的背景に魔術師を掛け合わせた歴史ファンタジー大作の趣。緻密に構成されているのは疑わないが、全体的に言葉の選び方が雑なのがとても残念な気持ちにさせられる。この本そのものが「ウェルギリウスの呪文書」のようで、何かが起こりそうなエネルギーを感じるのに表現が良くないせいで没入できず心を動かされない。読書の喜びや高揚感を感じられないので、いきおい分析的に読む事になり、さらに文章の粗が気になってしまう、という悪循環に陥った。
読了日:12月11日 著者:上田 朔也
システム・クラッシュ: マーダーボット・ダイアリー (創元SF文庫)の感想
「ああ、やっと帰れた。たいへんだった」本当に大変だったよ(笑)。「壊れてしまって」運用不安な弊機が、ネットワークから隔絶された環境下で自分の人間達だけでなく全部の人間達を護るために奮闘。いつも通りぼやきつつ。最近実生活(というより自分の職業生活でも)「くそったれ」が口癖になりつつある、マズい。ARTに向かってそんな悪態をつきつつ、一心に頑張る弊機は今作も殺伐としてかわいかった。解放された警備ユニットが今後どうなるのかも気になるところ。本当は前作を読み直したほうが良かったな、と思ったけど、それはそのうちに。
読了日:12月04日 著者:マーサ・ウェルズ
飛鳥へ、そしてまだ見ぬ子へ: 若き医師が死の直前まで綴った愛の手記 (祥伝社黄金文庫 い 9-1)の感想
初読は40年以上前。この間癌治療は随分進歩しただろうけど、闘病の苦しみや、死んでいくことの悲しさ、口惜しさが減じることはなく、この手記を残した井村医師の言葉の1つひとつが、胸に迫る。2人の子供と親しい人に宛てて残された手記は、死後程なく出版され、NHKドキュメンタリー、映画、テレビドラマにもなっているのでご存じの方も多いだろう。しかしやはり、井村医師の言葉そのものに触れてほしいと思う。
読了日:12月28日 著者:井村 和清
初読は40年以上前。この間癌治療は随分進歩しただろうけど、闘病の苦しみや、死んでいくことの悲しさ、口惜しさが減じることはなく、この手記を残した井村医師の言葉の1つひとつが、胸に迫る。2人の子供と親しい人に宛てて残された手記は、死後程なく出版され、NHKドキュメンタリー、映画、テレビドラマにもなっているのでご存じの方も多いだろう。しかしやはり、井村医師の言葉そのものに触れてほしいと思う。
読了日:12月28日 著者:井村 和清
軍人婿さんと大根嫁さん 4 (芳文社コミックス/FUZコミックス)の感想
突然の結婚から始まった2人の切ない恋心。ハガキの下書きに使った新聞の記事がこれから泥沼になる戦局を告げていて、花ちゃんも大切な夫が直面する戦争がすぐそこにある事に気づく.切ない、悲しい、愛しい。きっとこれから花ちゃんは町に出てきて誉さんと暮らし始めるだろう。そしたらきっと、空襲の心配もしないといけなくなる。この時代の恋は、どの作品を読んでもかなしくて尊い。
読了日:12月27日 著者:コマkoma
軍人婿さんと大根嫁さん 2 (芳文社コミックス/FUZコミックス)の感想
やさしい婿さんは、厳しい軍人さんだった。死地を潜り抜けて、しかも、報われなかった。・・・花ちゃんに出会うまでは。婿さんのこれまでの人生の厳しさと、これから来るであろう時代の惨さの狭間にある、やさしくて素朴な田舎の生活と、人々のやさしさ。胸がきゅん、ってなります。すごくオススメです。
読了日:12月16日 著者:コマkoma
軍人婿さんと大根嫁さん 1 (芳文社コミックス/FUZコミックス)の感想
四コマ漫画のコマ割りなのに、お話は深くて心に染みる。親同士、家同士の縁組みで、手紙一つを頼りに田舎の町にきた将校さん。しかも日付を間違えて。花嫁の花ちゃんは青天の霹靂。しかも御年まだ17才だ。手も顔も泥で真っ黒にして大根抜いてたのに、数時間後には花嫁衣装を着せられ、あれよあれよというまに床入りなんて! でもお婿さんは優しかった。「とりあえず今日は休みましょうか」 時は昭和の始めころ?日中戦争? お婿さんは中国の戦地帰り。戦功もちだが、出世欲はなし。ほのかに育つ恋心。すごく良い。オススメです。
読了日:12月16日 著者:コマkoma
スモークブルーの雨のち晴れ 6 (フルールコミックス)の感想
かもめさん・・・・若干デッサンくるってきてないか?と思わんでもないが、なかなか熱々な二人。MR時代の馴れ初めも。なんと久慈の方から好きだったのか。朔さんが久慈をおおらかに受け止めていて、ちょっとびっくりだった。自分が大人になりきった頃には、親が歳を取る。「文字の向こうに人がいて命や暮らしがある」。同じようなことを以前、思っていたことを思い出した。〈我々はどうしても仕事を数字や統計にせざるを得ないが、その「1」は数字の1ではなく、一つの命であったり、一人の人生であったりすることを忘れてはならない。〉
読了日:12月18日 著者:波真田かもめ
突然の結婚から始まった2人の切ない恋心。ハガキの下書きに使った新聞の記事がこれから泥沼になる戦局を告げていて、花ちゃんも大切な夫が直面する戦争がすぐそこにある事に気づく.切ない、悲しい、愛しい。きっとこれから花ちゃんは町に出てきて誉さんと暮らし始めるだろう。そしたらきっと、空襲の心配もしないといけなくなる。この時代の恋は、どの作品を読んでもかなしくて尊い。
読了日:12月27日 著者:コマkoma
軍人婿さんと大根嫁さん 3 (芳文社コミックス/FUZコミックス)の感想
婿さんに乞われて駐屯地(都会)のお祭りに花ちゃんが出かけてみれば、婿さんは馬上の美丈夫であった。しばしの逢瀬、訳知り顔の旅館の番頭さん(笑)。そして婿さんはしばしの休暇で妻の待つ雪のお里に。だが、なんということでしょう。妻はスピード狂であったのだった。*(笑) 厳しくも心ある上官としての婿さんと、つい童心に返りがちな里でのもてなし。とても良いです。オススメです。もうすぐ4巻発売です。
読了日:12月16日 著者:コマkoma
婿さんに乞われて駐屯地(都会)のお祭りに花ちゃんが出かけてみれば、婿さんは馬上の美丈夫であった。しばしの逢瀬、訳知り顔の旅館の番頭さん(笑)。そして婿さんはしばしの休暇で妻の待つ雪のお里に。だが、なんということでしょう。妻はスピード狂であったのだった。*(笑) 厳しくも心ある上官としての婿さんと、つい童心に返りがちな里でのもてなし。とても良いです。オススメです。もうすぐ4巻発売です。
読了日:12月16日 著者:コマkoma
軍人婿さんと大根嫁さん 2 (芳文社コミックス/FUZコミックス)の感想
やさしい婿さんは、厳しい軍人さんだった。死地を潜り抜けて、しかも、報われなかった。・・・花ちゃんに出会うまでは。婿さんのこれまでの人生の厳しさと、これから来るであろう時代の惨さの狭間にある、やさしくて素朴な田舎の生活と、人々のやさしさ。胸がきゅん、ってなります。すごくオススメです。
読了日:12月16日 著者:コマkoma
軍人婿さんと大根嫁さん 1 (芳文社コミックス/FUZコミックス)の感想
四コマ漫画のコマ割りなのに、お話は深くて心に染みる。親同士、家同士の縁組みで、手紙一つを頼りに田舎の町にきた将校さん。しかも日付を間違えて。花嫁の花ちゃんは青天の霹靂。しかも御年まだ17才だ。手も顔も泥で真っ黒にして大根抜いてたのに、数時間後には花嫁衣装を着せられ、あれよあれよというまに床入りなんて! でもお婿さんは優しかった。「とりあえず今日は休みましょうか」 時は昭和の始めころ?日中戦争? お婿さんは中国の戦地帰り。戦功もちだが、出世欲はなし。ほのかに育つ恋心。すごく良い。オススメです。
読了日:12月16日 著者:コマkoma
スモークブルーの雨のち晴れ 6 (フルールコミックス)の感想
かもめさん・・・・若干デッサンくるってきてないか?と思わんでもないが、なかなか熱々な二人。MR時代の馴れ初めも。なんと久慈の方から好きだったのか。朔さんが久慈をおおらかに受け止めていて、ちょっとびっくりだった。自分が大人になりきった頃には、親が歳を取る。「文字の向こうに人がいて命や暮らしがある」。同じようなことを以前、思っていたことを思い出した。〈我々はどうしても仕事を数字や統計にせざるを得ないが、その「1」は数字の1ではなく、一つの命であったり、一人の人生であったりすることを忘れてはならない。〉
読了日:12月18日 著者:波真田かもめ
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