2026年1月17日土曜日

0574 俺の妹は悪女だったらしい (一迅社ノベルス)

書 名 「俺の妹は悪女だったらしい」
著 者 野原 耳子    
出 版  一迅社  2025年12月
単行本 372ページ
初 読 2026年1月16日
ISBN-10 475809781X
ISBN-13 978-4758097819
読書メーター https://bookmeter.com/reviews/132828897

 死に戻り・巻き戻し系ファンタジーBL。
 現在、実生活で母の入院やら何やらで、もはやオーバーフロー状態で、脳ミソが『そして2人は幸せに暮らしました』以外の物語を求めていない(苦笑)。
 そんな私的需用にマッチした、絶対にこいつら幸せになるだろ、と確信できる作品。主人公が得物の戦斧を振るって全力で立ちはだかる困難を薙ぎ払う!

 純情で強情で、純朴で剛力(なにしろ大人2人で運搬必須な大斧を振り回す)な護衛騎士(作中ではロードナイト)と、冷酷で腹黒な執着系君主。今表紙絵を見てふと思ったンだが、キルヒアイスとラインハルトの類型っぽい感じもある。
 主人公ノアが溺愛する妹のダイアナがだんだんイイ性格に育っていくのも、じつは伏線っぽいところがある。とにかく必至で努力する主人公ニアが、実は主君だけではなく妹にも溺愛されている変則三角関係。フィルとダイアナの間にも、なにか腹黒な取り決めがあったらしいと思われるが、そこは読者にもナイショなところ。死に戻りしたのが1人だけじゃなかったのがミソ。
 ストーリーは内容的に二部構成で、「2人はいったん恋愛成就して幸せに」なっただけでは済まないところと、後半の驚愕の事実からの疾走感がなかなか良い。死に戻った理由もちゃんと明かされているのも良いし、読んでる途中では?だった本書タイトルもちゃんとラストで回収。戦闘シーンは多くないものの、要所要所でちゃんと主人公の大斧が活躍する。
健全な肉体にこそ、健全な精神は宿る、という主人公の信念もよし。そういえば、性的描写もそれほど多くない? 商業出版化で多少出力調整されているのかも。

 BLを読むたびに、私にとってBLの需用ってなんだろう。と考えるのだが、女性キャラクターの恋愛だと、どうしても女性側に移入しがちなのにもかかわらず、女心や恋愛描写には違和感があるのに、BLだと、完全に自分から切り離してお気楽に読めるからなんだろうな〜と思う。なんていうか、男女の恋愛ものって、イヤがうえにもジェンダーを刷り込まれる感じがしてダメなのよね。まあ、そんな理由付けをしなくちゃ読めないくらい、BLを読むのって小っ恥ずかしいところがあるんだけど、なにはともあれ面白かった。

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