著 者 ジェフリー・ディーヴァー
翻訳者 池田真紀子
出 版 文春文庫 2010年11月
初 読 2018/05/06
残忍な手法で淡々と殺人を進めるソシオパス的人格と、短絡的病的レイプマニアの組み合わせ。おかしい。これで上手くいくのか?菓子の食い散らかしに唾液でも付いてんじゃないのか?と色々気になる。
アメリアの方はといえば、前作で出世をふいにしたというのに、今度は副警視に目を付けられて大丈夫?
キャサリン・ダンスはこの巻で登場。警察内部の不正と連続殺人、どのように絡んでくるのかまだ先が見えないまま、下巻へ。
さて、全体的にみて。大変評価の高い作品ではあるものの、私的いはいまいちだった。
ウォッチメイカーの計画が複雑になりすぎて、要所要所の種明かしをほとんどディーヴァーの語りで聞かされる、というのがミステリの仕立てとしては本末転倒。
ライムの頭脳がかりかり音を立てて回るようなシーンがもっと欲しかった。
全部ディーヴァーが語っちゃうから、どんでん返しの醍醐味もどこへやら。あの偽装犯罪は、本命の犯罪を実行する上で必要不可欠だったのかな?装飾過美で作り過ぎな気がする。ピッキングの侵入テクと原子時計テロ疑惑くらいで十分だったような気がする。とはいえ、実はバーニングワイヤーを読む為にこの本を読んでいるのだ。次は、バーニングワイヤーに行きます。
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