原 題 「Hostage」2001年
著 者 ロバート・クレイス
翻訳者 村上 和久
出 版 講談社文庫 2005年
初 読 2018/05/24
ところが重大事件なんて年に数件も怒らないような片田舎で籠城人質事件が発生。しかもその家は、マフィアも注視する家だった。。。
とてもスリリングで、犯人との交渉がリアル。犯人の青年3人はそれぞれ親から虐待されて育ち、人格に重大な問題を抱えている。主犯格は自己中心的で場当たり的に人を殺してもその事実を直視できず事態を悪化させる。
犯人、警察、マフィアがそれぞれに事態をコントロールしたいと画策し、タリーはその中心で絡め取られていく。
実に面白いんだけど、先に映画の方を見ていたので、イメージが映画に引っ張られて、自由に想像する楽しみは今ひとつ。やっぱり原作モノは先に読まないとダメだ。ま、ブルース・ウィリスのタリー署長はイメージに合ってた。
映画の方は尺の関係でさっくり終わってた気がするが、様々な思惑が錯綜し、誰の思った通りにもならずに曲折しながら終局へ。
終盤のどんでんにはちょっと驚いた。さすが脚本家出身のクレイス、初めから映画化を意識していたか?というテンポの良い展開で最後まで一気に読まされた。面白かった。
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