著 者 ジェフリー・ディーヴァー
翻訳者 池田真紀子
出 版 文春文庫 2015年11月
初 読 2018/05/09
アメリアが感電するわけない、と思っていても、アメリアと一緒にドキドキびくびく。こんなにスリリングなのは久しぶりだ。
現代社会と切っても切り離せない“電気”の怖さをまざまざと教えてくれる。それにしても、アメリアや捜査員たちは安全靴履いてないんだろうか? 厚手の安全手袋と安全靴くらい、今回は必携して!お願いだから!
今回は、ジェットコースターのハラハラと一気読みの醍醐味を堪能した。ボーンコレクターと同じく、今回もライムがいなければそもそも発生していなかった惨事ではある。
そしてその犯罪の凄惨さゆえに、終盤のライムと犯人の、なにかさわやかな相通ずるものに若干違和感を持ったのも事実だが、それにも勝る電気犯罪(?)の大迫力と恐怖感が尋常じゃない。
しかもこんなことが案外簡単に起こせそうでなお、怖い。クラウドゾーンのお笑い沙汰は良い味出してる。
今回は本筋もさることながら、デルレイが本当に心配だった。ラストのあざとさはいつも通り。
途中で発見された遺留品で犯人がわかってしまうよね。だけど、一体どうやってあっちとこっちで犯罪を引き起こすのか、そこがさっぱりわからなかった。交換犯罪? それとも遠隔操作?共犯?私の予想はスカッっと大外れだった。
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