著 者 月村 了衛
出 版 単行本 2014年11月/文庫 2017年5月
文 庫 400ページ
初 読 2023年6月14日
ISBN-10 4150312745
ISBN-13 978-4150312749
読書メーター
いやあ、まいった。
予想以上にユーリが青くて甘くて熱くて、可愛くってしょうがないではないか。もっとクール一徹なキャラだと読む前から勝手に思っていたよ。大丈夫なのかユーリ!? こんなんでやっていけるのか、ユーリ!! とのっけから心配で心配で(爆)
完全に掴まれちゃいました。ハートを、っていうよりは、弱みを握られたというほうが近い。私は傷ついた男に弱いんだよ。
そういう意味では傷らだけな3人、姿、ユーリ、ライザ。それぞれに壮絶な過去がありそうだが、傷の受け止め方も三者三様であるようだ。姿のからりとした男前な風情もそれはそれで良い。ちなみにこの巻の主役はユーリではなく姿。それでもついユーリに目が行ってしまうのは、私の贔屓目だ。そして周囲の特捜部の男達。なぜみんな男前なんだ〜!どうしてジャガイモみたいなヤツがいないんだ(笑)
さりげなく、城木ー宮近、由起谷ー夏川がバディっぽいのも良い。誰のシーンを読んでも面白い。
そんな、あらゆるタイプの『格好いい』をぎゅっと詰め込み、そこにヒューマノイド形のマシンが加わりごく近未来なSF風味を加えた、傭兵アクションものと日本の警察ものとマフィアとかヤクザとかの裏社会ものの融合、というニッチにもニッチを極めた異色な小説。私向き。
そして、この本は、大舞台の紹介というか、ご挨拶程度で。これからまだまだ続く。
じっくりと味あわせていただきたい。
今のところ、超頼りになる兄さんと、超超頼りになる姉さんに挟まれた末っ子風味のユーリがこれからきっとずんずん逞しくなっていくだろうことも楽しみ。
(あれ、ライザとユーリはどっちが若いのだっけ・・・・)
ライザもそうとう拗れているが、これまた好きなタイプなので、次作を読むのを楽しみにしている。
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