2022年1月31日月曜日

2022年1月の読書メーター

 あっという間に1年の1/12が終わってしまったことに愕然。終わらせるべき仕事が終わっていないことにも愕然。
 突如のオミクロン禍の影響にも愕然としつつ、こんな調子でまた1年がすぎてしまうのかな?と気持ちが暗くなる。せめて好きな本を読む時間だけは手放したくないな。娘の大学受験。思えば、1年ちょい前、子供に手をかけられる最後のチャンスだから1年は楽な職場に配置して欲しい、ここ何年も無茶な働き方して疲れ果てているから1、2年でいいから、少しは楽な職場に配置して体調と気力を立て直す余裕をくれ、と懇願したんだったな。思うに任せない事も多いがエイダンよりはマシって自分を慰めるってどんだけ、な1月であることよ。

1月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:4022
ナイス数:1396

テメレア戦記 1 気高き王家の翼 下テメレア戦記 1 気高き王家の翼 下感想
さっくり、私でも一日で読める行間の隙間と本の薄さ。これさ、上下巻にしないでも出版できるよね?と思わんでもないが、出版社側にも事情ってもんがあるんだろうよ。で、下巻はいよいよフランスはナポレオン軍との戦争が迫ってきます。開戦にむけた戦闘訓練、味方の救援、奇襲、スパイの処断、そして。テメレアは生後8ヶ月で成竜にちかくなり、サイズは74門の戦列艦に匹敵、私好みからするとちょっとデカすぎかな。小型のウインチェスター種くらいが可愛いが、レヴィタスは哀れでした。竜と人間の関係に考えさせられる下巻。
読了日:01月30日 著者:ナオミ・ノヴィク

テメレア戦記 1 気高き王家の翼 上テメレア戦記 1 気高き王家の翼 上感想
ふふん。幼いドラゴンが可愛いんですけど!!!時はナポレオン戦争の時代。海は戦列艦による艦隊戦。そんな世界にドラゴンがいたら、の架空戦記・ファンタジー。生まれてすぐに言葉を交わし、名前を与えてくれた者を主とするドラゴンーーー聡明で巨大な生き物、と人間の愛と友情の物語。とにかくドラゴンのテメレアが文句なく可愛い。生後数ヶ月でこの知性。フランスのフリゲート艦を拿捕したら積み荷の中にあったのは中国産の希少種ドラゴンの卵。しかも孵化目前。だれかがハンドラーにならねばならないが、ドラゴンと生きるのは試練の道である。
読了日:01月29日 著者:ナオミ・ノヴィク

BADON(5) (ビッグガンガンコミックス)BADON(5) (ビッグガンガンコミックス)感想
首都バードンでやってみると決めて1年。2年目は、ここで生きる、と決める時か。仲間たち、友人、理解者が少しずつ増えて、それぞれに将来を見つめ始める。時に荒い風が吹き込む日もあるが、大切に想うものがあれば揺らいでも大丈夫。今回もとても良かった。
読了日:01月25日 著者:オノ・ナツメ

モーメント 永遠の一瞬 16 (マーガレットコミックス)モーメント 永遠の一瞬 16 (マーガレットコミックス)
読了日:01月25日 著者:槇村 さとる
100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集感想
入手したのは表紙の色が違う第7刷。「100万回死んだねこ」なんて、一瞬何が違うかわからない(笑)。『とんでもなくクリスタル』「カフカの『変態』」『ぶるる』等々。書店のカウンターや図書館にいればあるあるの数々、読み人しらずなくすりから爆笑まで。わたしも実は、中学校時代図書室に生息していたので、図書貸し出しカードの「かきまつがい」の珠玉のコレクションがありました。が、この本を手に取って思いだそうとしたら一つしか思い出せませんでした、年だな(涙)。・・・・それは『山本5+6』日本人の伝記です。判るかな〜?(笑)
読了日:01月23日 著者:福井県立図書館

チェーザレ 破壊の創造者(13) (KCデラックス)チェーザレ 破壊の創造者(13) (KCデラックス)感想
ここで終演かあ。ちょっと残念。タイトルまたはサブタイトルを変えてシリーズ2、といってほしいところだけど、手間の掛かる作品だけにいろいろと都合があるのだろうか・・・・なにはともあれ、ルネサンス期のコンクラーベを始めとした社会政治情勢や文化を堪能した。
読了日:01月23日 著者:惣領 冬実

笑う死体 マンチェスター市警 エイダン・ウェイツ (新潮文庫)笑う死体 マンチェスター市警 エイダン・ウェイツ (新潮文庫)感想
よかった、よかった、よかった。ギドリー(モン・シェール)とバークとジャスパーを足して3で割って、砂糖菓子とウイスキーを足して× 2したくらい、エイダンを愛さずにはいられないよ。1月にして年ベスだよ。なんだよ、切ないよ。こんな男いちゃいけないよ。・・・意味不明ですが、よかったです。ジョセフ・ノックス凄い。
読了日:01月22日 著者:ノックス ジョセフ

堕落刑事 :マンチェスター市警 エイダン・ウエィツ (新潮文庫)堕落刑事 :マンチェスター市警 エイダン・ウエィツ (新潮文庫)感想
タイトルで損してないか?と思ったこの本。エイダンは全然堕落していなかった。いい奴だった。ただ、哀れなのだ。損に生まれついた者は一生損する見本のような。その必死さ一生懸命さが割に合わない仕打ち、善悪や人それぞれの思惑が入り乱れ境界を失い、暴力的な混沌となり街を覆う濃密な展開で、途中からはもう、エイダンをただただ追いかけて行くのみになる。他人を信用できない性の彼ではあるが、感情も愛情も虐げられたときに感じる痛みも、共感もある。生き別れた妹への思いが、弱い女性達への思いと重なる。切ない。一気読みです。良かった。
読了日:01月17日 著者:ジョセフ ノックス

ハートに火をつけないで (創元推理文庫)ハートに火をつけないで (創元推理文庫)感想
パーフェクト!!ワニ町にして、最高。シールズならぬSwamp team 3なのに完璧!前3作より破天荒さは若干弱めなれど、それを勝る破壊力なのが色男カーターの流し目だ!熱々のディープキスがもともと少なめなフォーチュンの理性をどろっどろに溶かして流しちゃうぞ(笑)。もう、次作はハーレクインから出したら良いんじゃないだろか? 熱々お色気アクション路線で行っちゃってほしい。いや、ハーパーに奪い取れと言ってるわけじゃあありません。このまま創元さんに着実に出版をお願いします! 最高の夕日をプレゼントできる男に乾杯!
読了日:01月12日 著者:ジャナ・デリオン

普及版 ハイラム・ホリデーの大冒険 下普及版 ハイラム・ホリデーの大冒険 下感想
なぜか突然、ドイツで死刑判決を受けるところから。正義と騎士道精神と情熱に溢れかえったハイラム・ホリデー氏はドイツ入りした当日にクリスタル・ナハトを目撃。激情の赴くままにナチを殴り倒し、急場を助けてくれた赤毛の美女と・・・大人の世界へダイブ!(児童書)。冒険もいよいよ佳境、姫と王子を伴ってのアルプス越えの逃避行はサウンド・オブ・ミュージックの原型では?と思わせる。重ねていうが1939年の作品だ。ローマでは陰謀に真っ向から立ち向かい、グラディウスを使った決闘に臨むハイラム、元祖ロマンチックな愚か者ここにあり!
読了日:01月10日 著者:ポール ギャリコ

普及版 ハイラム・ホリデーの大冒険 上普及版 ハイラム・ホリデーの大冒険 上感想
東江一紀さんの翻訳しかも児童書、ということで目についた、ポール・ギャリコ1939年の作品です。当時のヨーロッパの危機感を米国に伝える役目を果たせたのかどうかは判りませんが、1938年、ミュンヘン会談前後のナチスの暗雲が広がりつつあるヨーロッパの不安と喧噪を伝えます。主人公ハイラム氏は小太り丸眼鏡の冴えない中年アメリカ人。しかしその内実は、冒険心と正義感と騎士道精神が溢れかえった情熱で煮えたぎるロマンチスト。真っ向から冒険に飛び込み、セミプロレベルに鍛えに鍛えたフェンシングと射撃とボクシングと柔道で人助け。
読了日:01月10日 著者:ポール ギャリコ

グッド・パンジイ (ハヤカワ・ミステリ文庫)グッド・パンジイ (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
【追悼 アンドリュー・ヴァクス読書会】バークの相棒の愛すべきイタリアン・マスチフの老犬パンジイは、バークを守るために敵に襲いかかり蜂の巣にされて殺される。かつてない危機と苦難に見舞われたバークであるが、そのバークを助けるために登場する面子が素敵に良い奴らばかり、今作は“バディ物”の雰囲気すら漂う。これは『ブルーベル』を超える名作では? サツ嫌いのバークをして一目置かせるシカゴの名刑事クランシー。かつてビアフラでバークに命を助られたことを今もって恩にきているホモの黒人、バイロン。その恋人のCIAブリック。
読了日:01月08日 著者:アンドリュー ヴァクス

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