2022年7月1日金曜日

2022年6月の読書メーター

22冊のうち、小説12冊、コミック10冊。小説のうち、3冊は栗本薫電子全集なので、読んだページ数は水増し状態。栗本薫中間のまとめは記事にしたが、これから〈矢代俊一シリーズ〉(同人誌分)については、もう一本記事にするかどうか考え中。透が出てこないエロ本なんて、たいして興味がなかったりするんだが。矢代俊一の変節(?)をこの目で確認したい気もしている。すくなくとも、『黄昏のローレライ』までは、普通の男の子だよなあ。集団暴行→集団陵辱に意味変するのは、「同人誌だし、パラレルOKだよねっ」てことなのかしらねえ。


6月の読書メーター
読んだ本の数:22
読んだページ数:12977
ナイス数:1533

フラワー・フェスティバル 2フラワー・フェスティバル 2感想
1989年7月刊。リュスーーーー!お〜ま〜え〜!(笑)こういう天然さん、大好き。少なくとも漫画の中では。
読了日:06月28日 著者:萩尾 望都



フラワー・フェスティバル 1 (プチフラワーコミックス)フラワー・フェスティバル 1 (プチフラワーコミックス)感想
1989年4月刊。今見ても、記憶していた以上にしっかりバレエが描けてるなあ。さすが。でも、ストーリーは全然は覚えていなかったです。
読了日:06月28日 著者:萩尾 望都



栗本薫・中島梓傑作電子全集13 [ハード・ボイルド]栗本薫・中島梓傑作電子全集13 [ハード・ボイルド]感想
【毒を喰らわば皿まで】企画  収録の『黄昏のローレライ』を軽くなぞるために入手。うん、この辺りなら、まだ俊一がちゃんと男だね。それとラストの怪我もほどほどの線で収まっているね。
読了日:06月25日 著者:栗本薫,中島梓



SUMMERTIME <矢代俊一シリーズ13>SUMMERTIME <矢代俊一シリーズ13>感想
【毒を喰らわば皿まで】企画 検証:『トゥオネラの白鳥』の展開には合理性があるのか!? 栗本薫の自キャラやおい同人誌。俊一が写真家渥美に強姦される(四度目)。ショックで正気を失って街を徘徊していた俊一を、たまたま飲んでた風間と透が保護。透の自宅に避難させて透が俊一を介抱する。俊一はショックで一時幼児に退行。俊一から事情を聞き出しながら、透の方も最愛の人に先立たれてしまった寂しさ・虚しさを吐露。なんとなく特別な関係に。ちなみに時点は島津の死後3〜4ヶ月後・・・・ってことになってるが、本人自作の年譜によれば島津の死後2年目くらいでないとおかしい。だがしかし、この時点で良が出所していないのもおかしい。これに限らず、栗本薫のダメなところは、こういう数年単位の矛盾を放置するところなんだよなあ。てか、このバカは自分で年譜を作成しておきながら、なぜそれに合わせて書けないんだ?!
読了日:06月25日 著者:栗本薫

SOUL EYES <矢代俊一シリーズ14>SOUL EYES <矢代俊一シリーズ14>感想
【毒を喰らわば皿まで】企画  栗本薫の自キャラやおい同人誌。読む目的はただ一つ。『トゥオネラの白鳥』までの展開には合理性があるのか検証する。まあ、読メにレビューするほどの価値はないとおもうので、気が向いたらブログの方で・・・・・トピックスは、レイプで傷ついてPTSDが再発し、A-SEXが不能となった俊一が、透の自宅を訪れ、元高級男娼のテクを駆使したSEXカウンセリングを施してもらう。少なくとも、透のSEXシーンの描写は美しいと思う。これが結局、栗本薫の本領なんだろうなあ、と遠い目になる。
読了日:06月25日 著者:栗本薫

栗本薫・中島梓傑作電子全集28 [JUNE II]栗本薫・中島梓傑作電子全集28 [JUNE II]感想
収録の『トゥオネラの白鳥』(栗本薫サンの遺作、かな。)のレビューです。キャバレー以降の矢代俊一の変容(美形化+BLネコ化+幼児化)を追いかける気にどーしてもなれず、こっちの支線は放置でよいか、と考えていたのだが、なんと栗本薫最後の作品(未完)で森田透が矢代の愛人に収まっている、という衝撃の事実に接し、私のなかの東京サーガの世界観が空爆後の瓦礫の街のように崩壊を見た。いま私は、煙と砂埃がくすぶるかつて「東京」であった世界の中で、この嘆きをどこに向けるべきか、考えているところ。
読了日:06月24日 著者:栗本薫,中島梓

栗本薫・中島梓傑作電子全集28 [JUNE II]栗本薫・中島梓傑作電子全集28 [JUNE II]感想
『東京サーガ』の『嘘は罪』と未発表作品が掲載されている、ということで入手。収録内容『流星のサドル』『ムーン・リヴァー』『嘘は罪』『タンゴ・ロマンティック』『セルロイド・ヒーロー』シリーズ、エッセイ『話題の人いんたびゅう』(矢代俊一)、『特別座談会 そこが知りたい!あの人は今!』未発表作品『リラのワルツ』(野々村の純情)『トゥオネラの白鳥』(矢代俊一)その他。まあお買い得である。『流星』は読み友さんのレビューで読むのをためらう。既読の『ムーン・リヴァー』はKindleアンリミだったので損はなし。いちおう、最後の方まで目を通したところで、レビュー(?)ではなく、恨み節を綴っています。この本、というか栗本薫が最後に書いていたものを「読みたい」というスケベ心を発揮する前に、念の為こちらをご覧いただければ・・・・・と。→https://koko-yori-mybooks.blogspot.com/2022/06/035528june-kindle.html
読了日:06月22日 著者:栗本薫,中島梓

死はやさしく奪う (角川文庫 (6314))死はやさしく奪う (角川文庫 (6314))感想
やさしくも渋い男のハードボイルド・ミステリー。もっとジャズかと思ったけど、そうでもない。自分のバンドがあって、仲間がいて、音楽があって、聴いてくれる客がいる。それでも譲れなかったのは15年分の純愛?あいつは悪い女だった、と捨て置けなかったものか。カネさんを案ずる刑事の西村、カネさんをボスと慕う集団就職で田舎から出てきて都会の夜に暮らすトシ、縁ができた頭の弱い娘。人の情に触れながら、それでも癒やされない、赦せないものがある。ハードボイルドとしか形容のしようのない寂寥感が堪らんカンジのわりと良い小説だった。
読了日:06月19日 著者:栗本 薫

気まぐれなジャガー【単行本版】(4)【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】 (arca comics)気まぐれなジャガー【単行本版】(4)【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】 (arca comics)感想
宗純がついに戻ってくる。耳は完治したのか、それとも折り合いを付けたのかは分からないけど、PEGの再始動。伝説の再開は、あのライブハウスから。宗純を愛するメンバーからの贈り物は、宗純が決してないと諦めていたアラタとのギターセッション。プレイヤーを諦めたアラタも、宗純みたいな天才ではないにしても努力と実力のギタリストだったんだよね〜。なんとも幸せな終わり方で心が和むぜ。まあ、BLなんでBLだけど、それはそれとして、いいお話だ〜♪ ホント、本から音が出ればいいのに。
読了日:06月19日 著者:ウノハナ

気まぐれなジャガー【単行本版】(3)【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】 (arca comics)気まぐれなジャガー【単行本版】(3)【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】 (arca comics)感想
ついにバンド“PEG”結成。伝説を更新しつつ疾走して3年。宗純が突発性難聴を発症。バンドは休止状態に。
読了日:06月19日 著者:ウノハナ



気まぐれなジャガー【単行本版】(2)【ペーパー付】【電子限定描き下ろしマンガ2P付】 (arca comics)気まぐれなジャガー【単行本版】(2)【ペーパー付】【電子限定描き下ろしマンガ2P付】 (arca comics)感想
好きと仕事はかならずしも一緒にはならない。好きなことと一生、一緒にいるために、あえて選ばないこともある。世の中の、天才じゃなく、運にも恵まれなかった大半の人が通る道を、アラタも選択する。ずっと音楽と(宗純と)一緒にいるために、プレイヤーではなく、音楽ライターとして生きる道を選択するアラタ。その選択はまちがいではなく、後悔もないけれど、やっぱり苦い。
読了日:06月19日 著者:ウノハナ

気まぐれなジャガー【単行本版】(1)【ペーパー付】 (arca comics)気まぐれなジャガー【単行本版】(1)【ペーパー付】 (arca comics)感想
萩尾望都『完全犯罪』と、栗本薫『朝日のあたる家』からの流れでロックと天才がでてくる作品に心惹かれて、Kindleアンリミです。主人公の宗純は天才ギタリスト。ロック+BL純愛+成長。イヤなヤツが一人も出てこない。ちょっとほろ苦の風味もある、素敵なお話だった。私はロックはそんなに聴いてないから、読んでも音が想像できない。ああ、紙面から音が聞こえればいいのに。
読了日:06月19日 著者:ウノハナ

完全犯罪―フェアリー (PFコミックス)完全犯罪―フェアリー (PFコミックス)感想
甲斐よしひろとミュージカル、それにミステリー三兎を追って三匹仕留めた傑作ですね。1988年11月初版。書店で見かけていつか読もうと思っていたのに忘れていたのを、読み友さんのレビューで思い出す。BGMは甲斐バンドのGreatest Hits Live/ THE BATTLE OF NHK HALLB。


読了日:06月18日 著者:萩尾 望都
ローマへの道 (プチフラワーコミックス)ローマへの道 (プチフラワーコミックス)感想
初版1990年11月。たぶんその頃に入手して、読んでる。もう一度よみたくなって再入手しました。ちょっと辛い話だと記憶していたので、なんとなく敬遠していたけど、いい話だなぁと思う。


読了日:06月18日 著者:萩尾 望都
感謝知らずの男 (プチフラワーコミックス)感謝知らずの男 (プチフラワーコミックス)感想
1992年8月初版。レヴィは好きだ。レヴィのお兄さんの存在はすっかり忘れていたけど。




読了日:06月18日 著者:萩尾 望都
栗本薫・中島梓傑作電子全集7 [朝日のあたる家]栗本薫・中島梓傑作電子全集7 [朝日のあたる家]感想
紙本と同時進行でこちらも読む。どちらを何回よんだのかは、良く分からなくなってしまった。少なくとも終章は10回以上読んでるけど。やはりどうしても気になるのが、4巻で敷いたせっかく面白くなりそうな伏線(雪子&政界汚職)と月刊ファクトの記者がほったらかしの件をどうするのさ。あと、島津さんを友達呼ばわりするのは、さすがにどうかと思うよね。お前だけ、もう誰とも寝ない、って嘘つき〜!どこにでもタクシーででかけちゃう透が、なぜ新幹線で東京駅に乗り付けようと考えたのか。せめて、新横浜で降りて、車で警察へ行けばねえ。
読了日:06月17日 著者:栗本薫,中島梓

朝日のあたる家〈5〉 (角川ルビー文庫)朝日のあたる家〈5〉 (角川ルビー文庫)感想
良はかわいい。透も良も愛おしい。ダメなのはあんただ、栗本センセイ。アンタの頭の中からまろび出て、一人歩きを始めた人格達をきちんと表現してやらなかったのはアンタだ。『朝日』も『ムーンリヴァー』も良い作品だ。だけどこの5巻とムーンリヴァーを続けて読んだら、透ちゃんはただの言行不一致の口だけの行き当たりばったり野郎になってしまうではないか。あんまりだ。責任取ってほしいよ。こりゃあ往年のファンが怒る筈だ💢と納得の逸品。それでも終章の美しさと言ったら、私、10回は読んだからね💢どうしたらよいのコレ
読了日:06月15日 著者:栗本 薫

栗本薫・中島梓傑作電子全集2 [真夜中の天使]栗本薫・中島梓傑作電子全集2 [真夜中の天使]感想
『The END of the World』を読むためだけのために、Kindle購読。『翼あるもの』本編でも『朝日のあたる家』でも描かれることのなかった、巽が死んだ日の透と島津の間の出来事。相変わらず不思議な時空の乱れ。『翼あるもの』透25歳。ドラマ2クール26回(実質6ヶ月)。最終回撮影時(巽死亡時)、透27歳。なぜだ。島津のサドでゲスな振る舞いが酷い。あれで、貴族的だの高貴な魂だの言われてもなあ。唯々諾々と服従している透の心理もちょい謎。ここからどう立ち直ると、立派なジゴロになるのだろう。。。不思議。
読了日:06月11日 著者:栗本薫,中島梓

朝日のあたる家〈4〉 (角川ルビー文庫)朝日のあたる家〈4〉 (角川ルビー文庫)感想
ついに風間が良の首を絞め、怪我をした良は入院、透は記者会見に臨む。良と風間の痴情疑惑を払拭すべく透はごく冷静に対処するのだが、自身の性遍歴を記者にあげつらわれる。一方の良は、ついにプロダクションの連中に「透が好き」と公言し、透にはお人形状態を脱して自分の意志で生きたい、と訴える。もともとお姫様体質なので、こうと決めたら頑固極まりない良に押されるまま、透は良を病院から連れ出して、ついに駆け落ちと相成り候。会見はもう少し野々村を上手に使っていれば、と残念。もはや雪子どころではない。島さんどうするのよ。コレ。
読了日:06月09日 著者:栗本 薫

翼あるもの (下) (文春文庫 (290‐5))翼あるもの (下) (文春文庫 (290‐5))感想
朝日のあたる家(3)と(4)の間に再読です。朝日のあたる家、5巻一気読みはかなり、こたえる。といって、こちらだって、かなり来るモノがあるんだけどね。透がなんだかんだと島津に怯えながらも、けっこうきちんと、島津の本質を見抜いたりしているところが、聡いなあ、と思う。
読了日:06月08日 著者:栗本 薫

朝日のあたる家〈3〉 (角川ルビー文庫)朝日のあたる家〈3〉 (角川ルビー文庫)感想
風間が自傷で入院しなかなか退院できない間に、透は良のナイト役を引き受ける。良は透への思いを語り、透はそれに驚きつつ幸福を感じ、自分のこともまた良に語り。ついにやって来た相思相愛の時ですがな。しかし透ちゃんも破滅型なので、これが滅びの前のつかのまの幸せに思えて仕方ない。そして事実、風間は絶望と嫉妬と怒りに苦しみ、雪子は家出して透にまとわりつき、アリサは恨みを含み、良の体は弱り、正体不明の無言電話は来るようになるし、不安と緊張は高まり・・・そして透は思うのだ。自分には島津さんという後衛がいる。(!)イヤ待て?
読了日:06月04日 著者:栗本 薫

コイシラズ YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS (花丸コミックス・プレミアム)コイシラズ YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS (花丸コミックス・プレミアム)感想
読み友さんに釣られてAmazonアンリミ。人物の構図崩れが痛い。もっとデッサン勉強すればいいのに。しかしサックスの金属光沢感じさせる絵は良いな。やおいってかBLってか、まあ、男が男にヤられるだけっすね。それがメインで、細かい設定は、そのお膳立て以外ではない。なんか、俊一が良よりおバカっぽくてツラいっす。あのキャバレーの主人公がこうなっちゃうのかあ。と遠い目です。
読了日:06月03日 著者:定広美香

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