著 者 栗本 薫
出 版 小学館 2018年5月
ASIN : B07CQ14GFT
収録作品
【小説】
朝日のあたる家 Ⅰ〜Ⅴ
【エッセイ】
「朝日のあたる家」第5巻発売&シリーズ完結記念特別版!
欲望とセックスに関するある考察
柄にもなく恋愛の話 PART1
柄にもなく恋愛の話 PART2
ふざけるんじゃねーよ
【対談】
セクシーとは? 中島梓×北山晴一
【回想録】
栗本薫との日々 七 今岡清
「栗本薫の育児日記」 七 山田良子
【付録1】「特別資料」七
『朝日のあたる家』自筆原稿
『朝日のあたる家』創作ノート
【付録2】 単行本初版書影写真
【解題】 第七回解題 八巻大樹(薫の会)
角川からは電子書籍が出ていなかったので、こちらの全集を入手した。あんまり付録には関心はなかった。全編通しで収録させれているので丁度良いと思い、完結までに17年をみて、その間にどうやら方向性とか、作品の精度が変わってしまったらしい、悲しき『朝日のあたる家』について、どうしたらもっと良くなるのだろうか、と考察してみた。
刊行の間が開いたのは、3巻から4巻の間が一番長かったが、あまり間が開いていないはずの4巻〜5巻の間のストーリーの破綻もあるし、そもそも、5巻のラストは、とにかく感動的に収めてはあるから、ついイイものを読んだような気分にさせられるが、冷静に考えればあれで良いのか?とは思うしな。
やはり必要なのは、まずは、放置された伏線の回収やら、これから広がるべきエピソードの展開。
それから、透ちゃんの、行き当たりばったりな発言とモノローグを、せめて首尾一貫するように修正する。
ラストで、恐竜頭が突如現れて大活躍するのは、いただけないし唐突すぎるので、もうちょっと何とかしたいよな。
いや、とにかく蓼科までは行けよ? とか?
のこのこ、新幹線で東京駅入りするなよ〜。せめて途中から車に乗り換えろよ。などだろうか。
ラストで、恐竜頭が突如現れて大活躍するのは、いただけないし唐突すぎるので、もうちょっと何とかしたいよな。
いや、とにかく蓼科までは行けよ? とか?
のこのこ、新幹線で東京駅入りするなよ〜。せめて途中から車に乗り換えろよ。などだろうか。
【放置されたエピソードなど】
1 雪子の消息と政界汚職の伏線をどーする気だったんだよ。
ついでに月間ファクトの記者村岡と透のからみもちゃんと出そうよ。
2 伏線というほどではないが、良のファンだというKTVの保志プロデューサーの出番もあるとよいよね。
(KTVなのだから、島津とのからみがほしい。)
3 せっかくでてきた島津の部下「サク(朔ちゃん?)」「おチバ」ももっと使いたい。
4 マナベプロと田沼組の黒い関係、「透の身が危険」については、具体化したい。
【ストーリーの修繕】
透が良に語るたわごと「良がすべて、ただ一人の恋人、他の誰とももう寝ない、島津さんは友達」はあんまりだ。良へのリップサービスが過ぎるぜ。せめて、ムーン・リヴァー方向に無理なく進むように、島さんのことも考えて透の発言は修正したいものだ。
あとね。
二人は米原で時間をつぶした後は、ちゃんと蓼科の別荘に向かうこと。
東京へ帰る時は、新幹線でのこのこ帰らず、車を使うこと。
ムラさんのコネももっと使うべき。
例えばサ、こんなのはどう?5巻目、島津との電話のあたりから。
東京へ帰る時は、新幹線でのこのこ帰らず、車を使うこと。
ムラさんのコネももっと使うべき。
例えばサ、こんなのはどう?5巻目、島津との電話のあたりから。
1 透はパリにいる島津に国際電話をかける。島津は蓼科の別荘を使えという。
良は島津を警戒して機嫌が悪くなるが、透は自分と島津の関係をちゃんと(ここ大事!)説明する。
2 透と良は米原から列車を乗り継ぎ、蓼科に向かう。
3 透の身を案じたパリの島津は、助っ人・連絡要員兼2人を無事に東京へ返すための運転要員として、東京の部下と車を蓼科に送り込む。4 島津の部下の動きを読まれて、良と透の居場所がマナベに割れる。5 マナベプロが良の奪還をもくろんで田沼のチンピラを送りこむ。6 島津の別荘で良は拉致され、透は見せしめに良の目の前でボコられて半死半生の有様に。(ケガも、あの恐竜頭に殴られるくらいなら、やくざにやられたほうが恰好よいでしょ。)居合わせた島津の部下、サクとおチバもそれなりに負傷。7 そこに島津、野々村の手下と警察が駆けつける。良を無事奪還。透は救助されて病院へ。8 良は島津と野々村の手の者に保護されて東京に戻り、緊急記者会見→麻布署に出頭。9 マナベプロは、良に対する拉致監禁容疑、透その他に対する暴行致傷容疑と広域指定暴力団との黒い関係、及び『裏切りの街路』事件のもみ消し疑惑で追い込もう。ついでにアリサと恐竜彼氏は麻薬と脅迫で挙げて、マスコミには上手に工作して、良と透は被害者だと公表。マスコミ各誌一斉報道。10 『裏切りの街路』事件からこっちの良の苦難については、たっぷりと美化してムラさんが独占手記を出してやると良いよ。11 透は、一時意識不明状態だっだけど、透が寝ている間に、ニュースを聞いた雪子が病院を訪れる。
透の周囲を張っていた月刊ファクトの村岡は雪子への接触に成功。
村岡のすっぱ抜いた政界汚職が大疑獄事件に発展して、良のニュースはいい具合にかすむ。12 透が目をさましたらそんな感じに世の中は落ち着きつつあり。13 村岡が透を見舞ってスクープの礼に、「あんたのこと、独占で記事にしたいね。オレにまかせない?イイ感じにしてやるよ?」14 島さんは時間の許すかぎり透の枕元に付き添っていて、「島さんはお前さんのためにいろいろと頑張ったぜ」15 オレには島さんがいてくれて幸せだ♪良にも面会にいかなくちゃ。
Fin
いま、私の脳内は、この線で妄想が走ってる。
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