著 者 今野 敏
出 版 新潮社 単行本初版2018年1月
文庫本初版2020年7月
文 庫 432ページ
初 読 2024年2月28日
ISBN-10 4101321639
ISBN-13 978-4101321639
読書メーター https://bookmeter.com/reviews/119257021
今まで読んだ中では、一番面白くなかったかもしれない。
事件が所管の中で収まって、野間崎たち、方面本部の出番が無かったからか、コンピューターオタクの田鶴が生意気だったからか(?)。
これはほぼ、見込み捜査ではなないのか。ほぼ、直感だのみで、犯人が判明するまでの過程にもスリルもひねりもなく、強いていうなら、虐められた少年ハッカーの得体の知れ無さを描きたかったのか?
それに、冒頭の、鉄道本社はともかく、銀行への職員派遣はやはり越権のように思えるし、生安部長の鹿児島弁も、なんだかわざとらしいような気がしてしまうし。
ただまあ、野間崎や部下の課長たちとのやりとりは、今回も面白かった。
「それもわかっているつもりです。ええ、私個人はわかっているのです。竜崎署長に何を申し上げても無駄だと・・・・・」
「課長にプレッシャーですか。怖いもの知らずですね」
やはり、この巻のメインは、異動を目前にした竜崎の感慨か。
まぁ何はともあれ、次の巻からは神奈川県警である。警視庁の刑事部長と、神奈川県警本部の刑事部長がイスを並べて共闘するのを楽しみにしていよう。
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