2022年12月1日木曜日

2022年11月の読書メーター

 BL『恋するインテリジェンス』の沼にハマった11月。コミックを読み尽くしたあとはひたすらpixivで二次創作を読ませていただいていました。私は秋草室長が好きだね♪ 本家で、室長のお話を是非読みたいもの。 で月末の仕上げが栗本薫の「矢代俊一シリーズ17」。そんなこんなで2022年11月の読んだ本の数:15冊のうち、

IT AIN'T NECESSARILY SO <矢代俊一シリーズ17>IT AIN'T NECESSARILY SO <矢代俊一シリーズ17>の感想
《毒を喰らわば皿まで》検証:『トゥオネラの白鳥』の展開には合理性があるのか!?・・・とりあえずの結論。合理性はない。そこに薫サンが居るだけだ。透は、これまでの透明感はどこへやら、完全にエロ100%なキャラに変貌。テレフォンセックスよろしく、俊一に絡む。前作まで激しく俊一を攻撃していた渥美銀河が、なぜか突然の「お友達」モードに。また、俊一の取り巻きが1人増えた。最初から最後まで、二股恋愛に悩み続ける俊一。激しくグダグダなので、5ページに1ページくらい読めば事足りる。これはもはや、小説といえるのか悩ましいね。
読了日:11月30日 著者:栗本薫

幼女戦記 (26) (角川コミックス・エース)幼女戦記 (26) (角川コミックス・エース)の感想
刊行ペース早!な26巻です。ターニャちゃんは黙々と?モスクワを目指す。思わず熱弁を振るうレルゲン大佐。これはもやは愛では。『吟遊詩人』超格好よく登場するも、わずか半冊で爆散。やったのはメアリ(覚醒)。つじーん、私はわからんかったので、ググりました。2ちゃん軍事板ネタですって。
読了日:11月28日 著者:東條 チカ

恋するインテリジェンス (10) (バーズコミックス リンクスコレクション)恋するインテリジェンス (10) (バーズコミックス リンクスコレクション)の感想
も。今月はまともな読書は諦めた。コミックで埋め尽くされる11月なり。スキマ10が冒頭って何事(?)だけど、コレが一番好き。木菜の姉弟はそっくりな美形揃い。これで自分に自信のない木菜はほんとうに可哀想。へたるな春日。はやく良い男におなり。「大エロエロ魔王」「エイトラインの最難関事項」と後輩達にウワサされる秋草室長、裏表紙のイラストは最高です。最高に色っぽい。これまでのやさぐれはどこに行った。こうなったらはやく室長の話を読みたい。
読了日:11月25日 著者:丹下 道

ボールルームへようこそ(12) (講談社コミックス月刊マガジン)ボールルームへようこそ(12) (講談社コミックス月刊マガジン)の感想
次から次へと強大なライバル達が現れるのは、少年漫画の王道とも。今作はダンスシーンが少ないのが少々寂しいが、目の治療のために激しい運動を禁止された多々良が自分のダンスを顧みつつ、新しい(謎な)友人とも知り合い、世界が広がっていくので、いよいよ今後が楽しみです。
読了日:11月24日 著者:竹内 友

恋するインテリジェンス ultimate (2) 設定資料集 (バーズコミックス リンクスコレクション)恋するインテリジェンス ultimate (2) 設定資料集 (バーズコミックス リンクスコレクション)の感想
読んでて結構、コイツ誰だっけ?となったので、設定資料集は貴重。細かい設定も要確認。それにしても書店で表紙だけ眺めてた時には、こんなバカップル話だとは思わなかった(笑)ところで霞ヶ関の住人はあのゴージャスな省庁内部の絵には絶対に噴くと思うけどな(笑)
読了日:11月12日 著者:丹下 道

恋するインテリジェンス ultimate (1) ペーパーワークス集 (バーズコミックス リンクスコレクション)恋するインテリジェンス ultimate (1) ペーパーワークス集 (バーズコミックス リンクスコレクション)
読了日:11月12日 著者:丹下 道
恋するインテリジェンス (9) (バーズコミックス リンクスコレクション)恋するインテリジェンス (9) (バーズコミックス リンクスコレクション)
読了日:11月12日 著者:丹下道
恋するインテリジェンス (8) (バーズコミックス リンクスコレクション)恋するインテリジェンス (8) (バーズコミックス リンクスコレクション)
読了日:11月12日 著者:丹下 道
恋するインテリジェンス  (7) (バーズコミックス リンクスコレクション)恋するインテリジェンス  (7) (バーズコミックス リンクスコレクション)
読了日:11月12日 著者:丹下 道
恋するインテリジェンス  (6) (バーズコミックス リンクスコレクション)恋するインテリジェンス  (6) (バーズコミックス リンクスコレクション)
読了日:11月12日 著者:丹下 道
恋するインテリジェンス (5) (バーズコミックス リンクスコレクション)恋するインテリジェンス (5) (バーズコミックス リンクスコレクション)
読了日:11月12日 著者:丹下 道
恋するインテリジェンス (4) (バーズコミックス リンクスコレクション)恋するインテリジェンス (4) (バーズコミックス リンクスコレクション)
読了日:11月12日 著者:丹下 道
恋するインテリジェンス (3) (バーズコミックス リンクスコレクション)恋するインテリジェンス (3) (バーズコミックス リンクスコレクション)
読了日:11月12日 著者:丹下 道
恋するインテリジェンス (2) (バーズコミックス リンクスコレクション)恋するインテリジェンス (2) (バーズコミックス リンクスコレクション)
読了日:11月12日 著者:丹下 道
恋するインテリジェンス (バーズコミックス リンクスコレクション)恋するインテリジェンス (バーズコミックス リンクスコレクション)の感想
読書が進まないからコレを読んだのか、コレを読んでいたから読書が進まなかったのか。こっそり読むにはKindleは都合のよい媒体であることよ。さすがに本屋さんのレジに持ち込むのが恥ずかしかったもんね。
読了日:11月12日 著者:丹下 道

読書メーター

0402 IT AIN'T NECESSARILY SO <矢代俊一シリーズ17>

読書メーター:https://bookmeter.com/reviews/110477799  

Amazonより・・・「勝又英二の目を盗んで金井恭平と会うための飯島由梨との大阪ライブだったが、大阪駅に到着した俊一を待つ人々のなかに金井の姿はなかった。しかし、かつて第1次矢代俊一グループのドラムだった森村類と再開、ホテルの部屋で久しぶりに話をする、しかし、一人になると金井恭平への思慕は募るばかりだった。そして二日目のライブの後だった。またもホテルまで送ってきた森村類は、俊一の部屋の前で突然俊一にキスをしたかと思うとすぐに謝り逃げるように去り、呆然とその後ろ姿を見送る俊一に何者かが襲いかかった。矢代俊一シリーズ第17巻。」

 「《毒を喰らわば皿まで》検証:『トゥオネラの白鳥』の展開には合理性があるのか!?」企画 継続中。しかし、だんだんとしんどくなってきたぞ。この巻も、なんかいろいろとダメだった。
 透はこの巻は、電話の会話で登場。しかしエロエロである。恥ずかしげもなくテレフォンセックスよろしく俊一に絡む。なんだかなあ、透のちょっと下卑に振る舞ってみても、どことなく品がある感じがもはや面影もないんだよなあ。もう、スレきってる。セックスセックス言い過ぎでキモい。一言でいえば下品。あんた、何年も島津さんのところで枯れてたくせになにを偉そーな。透が読むに耐えたのは、14巻くらいまでだった。ここらへんで『トゥオネラの白鳥』ヴァージョンの透が完成の域に達してると思われる。なんというか、本当に品がない。

 内容は、まあ、俊一がひたすら二股恋愛に悩んでます。ただただ、グダグダ、ぐだぐだと考え続ける。金井以外の男にキスされたと言っては金井にレイプされ、金井に捨てられるといっては、心中をせがみ、疲労困憊したといっては、高熱を発して昏倒し、英二と父にはこの上もなく大切にされ、その間ずっとただ、ぐだぐだと。例の脳内ダダ漏れモードです。
 正直言って、全ページ読む必要ないと断言できる。5ページに1ページぐらい、さらっと読むだけで十分よ、コレ。全編を覆う、某大河漫画「〇家の紋章」くらいのマンネリ感。どこかで読んだことのあるフレーズの集大成。音楽シーンとしては、大阪の客演ライブとか、おなじみのライブハウス「エデン」の定期ライブとか、トピックとしては、俊一の飛躍とピアニストの晃市の伸び悩みとか、1巻で登場した西荻窪のジャズ喫茶『マイルストーン』の再登場と英二の過去話とか、ないわけじゃないんだけど、さしたる凹凸はなし。
 そしてやはり気になるのは、薫サンの浅薄・・・・というか思慮のないトコロ。例えばね。

「同じ20代でも、29歳の英二はすでに人生の辛酸を舐めている。少年院にも入っているし、そもそもの生まれ育ちが、ホステスの母の私生児で虐待されて育ち、義理の父のやくざに性的ないたずらをされ、その義父を刺して鑑別所送りになる、というドラマチックなものだ。」

 この英二の人生を「ドラマチック」と形容しちゃう軽さが、薫さんの薫さんたる所以だと思ったよ。 あとね。

 金井の妻のさっちゃんがついに亡くなるんだけど、末期の意識不明の寝たきりになっていたサチを見かねて、金井が安楽死させた、という。いや、医者に頼んで呼吸器の酸素チューブを抜くとか、今の日本では無理だから。それ、医者が殺人罪に問われるからね。

 終盤、唐突に渥美銀河が登場し、俊一に懐く!あの、敵愾心ムキムキで、俊一に嫌がらせしてPTSDの発作の原因になっていた渥美家次男ですよ。そしてどうしたわけか「お友達」モードに突入。こうして、また、俊一のファンが増える。

 これ、もうね。小説を読んでいる、という気分にならない。薫サン。あなたは、それほどまでに愛され、大切にされ、甘やかされたかったのね。

 徹頭徹尾、薫サンの肥大した自意識を見せつけられてる感じです。今的にいうなら、薫サンは愛着障害なんだと思う。矢代俊一は、彼女のブラックホールのような自己承認欲求の顕現に過ぎない。俊一は、誰よりも天才で、誰よりも美しく、誰よりも透明で、才能があり、そして不幸で、周囲の全ての人間に愛されて止まない。薫サンの未熟である意味、凶暴な承認欲求の顕現なのだ。

 そんな訳だから、本来美しいものであってほしいセックスシーンも、ただただ、キモい。美しくないし、そそられなない。

 ここのところ、BL作品を読み込んでいたが、栗本薫の作品は、この間(つまりJUNEや風木から始まって、キャプ翼の“やおい”なんかが中高生少女達で構成される同人界を席巻し、そこからメジャーデビューする人達が出てきて(当時のその代表格が高河ゆんだ。)書店にBLコーナーが出現してすでに久しい昨今まで、)それなりの時間をかけて成熟してきたBLの世界のある意味健康的な恋愛からはほど遠い。

 この作品を描いた2006年頃。癌に冒されて、自分の残りの人生をどう集大成させるかの考えどころのタイミングではなかったのか。それとも、刈り取り損ねた自分への関心と愛情をありったけかき集めることしか、考えられなかったか。これは、幼少期から思春期の欲求不満を拗らせ引きずった50代のおばさんの、未成熟な精神の書である。

 そしてついでながら、そんなこんなで、かつて薫サンの中で栄光の頂点を極め(?)、そして薫サンに投げ捨てられたもう一人のスターであった良の存在にも、憐れを催すのだった。

2022年11月25日金曜日

コミック 恋するインテリジェンス  1〜10 (バーズコミックス リンクスコレクション)

書 名 「恋するインテリジェンス 」1〜9既刊  
    10巻11月24日発売
著 者 丹下 道    
出 版 幻冬舎コミックス 2014年6月〜
初 読 2022年11月
 言わずと知れたBL本。何はともあれ、表紙絵が美しい。
この凄みのある表紙で、中身がこんなバカップル本(笑)であったとは、本を開くまで判るまいよ。だがとにかく、そうそうたる登場人物達が、美々しく麗々しい。私好みの絵柄であるのは間違いない。

さて、ストーリーは、というと。とりあえずAmazonのリードを引用してしまおう。

N国外務省にある国際情報統括官組織は、諜報活動を主に行う特殊情報収集組織である。その諜報活動の中には「色仕掛け任務」もあり、入省した男性分析官は「男役」と「女役」に分類され、二人一組の「バディ」となり、なんと極秘に夜な夜な特訓をしているのである!! 主任分析官である針生篤の「バディ」は同期の美貌の麗人・戸堂眞御だが、初めての特訓の時、あまりの戸堂の愛らしさに針生は暴走してしまい、それから二人の仲はぎくしゃくしているのだが――!?

と、いうことで、N本国のKヶ関の中央官庁の一つである外務省の中に設置された諜報組織は、色仕掛けを専門任務の一つとしており、女性による色仕掛けは禁止されているが男性はOKなので、エリート分析官(諜報員)を男役と女役に分けて、日々技術を研鑽している・・・・という基本設定。上下関係でいえば、98期、108期、118期、128期、と10年単位で指揮監督および指導のラインを形成しているよう(このチームは“エイトライン”)で、128期(新人)の直属の上司および指導教官は118期が務め、その上司は108期・・・と脈々と濃厚な子弟関係が築かれているようだ。若手は基本、本庁を中心に雑務、研修、初歩任務に従事。その上世代が諜報活動の実質的な活動部隊、その更に上は中間管理職級、その上は世界に散って高難易度な諜報活動に従事している・・・・・というような感じの設定。まあ、アクションでもエスピオナージでもない、BLなんで。スパイ組織が全員黒スーツってのもないっちゃあないが、見場がよろしいので可。
 ちなみに一番の“お気に”は秋草千愛室長。千愛と描いて「ちのり」と読むんだが、どうしても“血糊”を連想してしまうのは、本人の性格上も仕方ないよね?以下、各巻特にお気に入りのシーンについては、場所を忘れないよう、赤字記載。

そんなこんなで栄光の【第1巻】
★118期のトップである戸堂眞御(とどうまお)とそのバディ針生篤(はりゅうあつし)(表紙)10年越しの熱愛(っつうか、偏愛っつうか、変態?)。眞御ちゃん、就職先を誤ったとしか思えない純情っぷりのうえ、全身性感帯で過敏すぎるんで色(性的)任務は無理ってことで、もっぱら内勤で指揮統括者への道を歩んでるらしい。バディの針生は、入省式の日に眞御ちゃんに一目惚れして以来、報われない愛を眞御ちゃんに捧げる日々。そんな二人がついに相思相愛(バカップル化)となる話。もちろん濡れ濡れである。
★あとは、財務省関税局の志山と主計局の土門カップルと志山パパ(事務次官)の仁義なき戦い(笑)の開戦。

【第2巻】表紙はふたたび、針生と眞御ちゃん。
★128期生の武笠(針生の弟子)と深津。武笠が名実ともに針生の弟子と認められる(笑)
★室長補佐戸堂眞御ちゃんが指揮を執る諜報作戦。彼らの得意とする色仕掛け作戦であるが、準備時間不足の齟齬から作戦中の針生が危機となり、たまらず現場に飛び込んだ眞御ちゃんの時間稼ぎのための急場の色仕掛けは功を奏すぎてかえって眞御ちゃんの方が逃げられなくなる。そこに駆けつける針生、ということで、シリアス展開から一転してやっぱりバカップル。118期柳と先森のバディもここで登場。
【第3巻】表紙は法務省の楚和と鷹見。ネクタイがお揃だ。
★財閥の御曹司の128期武笠とビンボー人のバディ深津のあれやこれや。
★志山パパの育児日記的なやつと、現在の続・仁義なき戦い(笑)
★志山(財務省・関税局)と土門(財務省・主計局)割とシリアスに志山の危機を土門が救って一気にプロポーズまで。このプロポーズのセリフがめっちゃステキです。志山の上司の差形(さしがた)課長がクールでこれまた素敵。
★鷹見(法務省・検事)と楚和(そわ)課長(法務省・入管)表紙もこの二人。楚和の内職(?)。
★2巻のカリム王子作戦反省会。秋草室長、ビジュアル初登場からかなりのやさぐれ感。咥え煙草にボサボサ頭に無精ひげに黒の眼帯・・・・でもこの人、BCなんだよ。ギャップの予感が堪らん。

【第4巻】表紙は、御曹司モードの武笠と、深津。
★大財閥の御曹司武笠はバディの深津を遊び抜いてると誤解しているが、実は深津はその日のメシにも事欠くド貧乏で遊びどころではない。当然のことながら童貞。ってまあ定番の行き違い設定を安心して楽しもう。お気に入りのセリフは武笠の「い、いいんじゃないか?別に、愛染さん売ったっていうか 愛染さんもう鶏楽さんに私物化されてるようなもんだから」(笑)。その通りだ。
★サイドストーリー先森×柳。細い小さい先森がじつはガチの肉食いだと判明。
【第5巻】表紙は19年越しで愛を結実させた財務省の差形課長と古賀課長★丸々一冊、差形の報われなかったこれまでの恋とその成り行き。図らずもキューピッド役を果たした外務省・千散はイイ仕事をした。差形と千散のキャットファイトは鶏楽でなくとも見たい(笑)。この差形課長も私のお気に入り。こういう淡々とした人が欲情する色っぽさは好きだ。

【第6巻】表紙はある事件以来疎遠になっていた先森と柳
★女装でパーティーに潜入してる先森。あきらかにノーブラ背中丸出しの御衣装だが、バストは偽装できているのだろうか?と気になる。ここで(たぶん)初登場の唐式さんの手書きの吹き出し「仕事と大きな子供の相手で手一杯でな」というのも何気に気になる。
大きな子供ってバディのことか?これはひょっとして惚気か?でもって、先森に対してめっぽう紳士に振る舞う柳がちょっと切ない。
★秋草と元バディの我玄(わぐろ)が会議で偶然遭遇。秋草「しね」
★「裏切りは絶対に許さない」師匠から弟子に代々申し送られる言葉。
★「ちゃんと手袋してください。新人たちが怖がるでしょう」とさらっと秋草室長に言ってのける秘書の三祭(みさい)はかなりの大物だと思うの。室長はやってることが完全にセクハラだけど、セクハラをセクハラと思わせない迫力がステキだ。
★秋草の室長補佐時代、突然舞い込んだD国潜入任務で、秋草と先森が敵に見つかり、秋草が先森を逃がす。拘束された秋草を助けるためにバディの我玄その他が強行突入。結局この作戦で秋草は片目を失い両手は拷問で大火傷、我玄は秋草を庇って銃弾を受けて重傷を負い、唐式も顔面に傷を作る。秋草と我玄の関係はギクシャクしてやがてバディ解消。先森は作戦破綻の責任を感じて、自分も柳との恋愛を絶つ・・・・という過去編と、先森・柳の現在編。6巻は読み応えたっぷり。とにかく秋草室長ファンには堪らん。
ところで、この「D国」がどこだか気にならんか?頭文字がDの国ってあまり思いつかないのよ。デンマーク、大〇民国、ドミニカ・・・・?途上国って言っているしなあ。

【第7巻】118期一のダメンズ鶏楽と、男をダメにする男・愛染
★幼少時からの寂しさを愛染の存在で埋めようとする鶏楽、愛染に膝枕しているときが一番幸せそうで、これはこれでまあ、よいかと。「じーん」って愛染の呼びかけも好き。それにしても愛染が「俺」っていうと違和感がすごい。108期の鳴子さんとバディの佳澄怜王(かすみれお)さん初登場(たぶん。)
 愛染がただの美形キャラじゃないところに注目。実家は京都にあるらしいが、祖先は伊賀だとか甲賀だとかいわれても納得できそうな経歴ではある。あと、この巻はスキマの小品がとても良い♪
★供威×黒瀬 黒瀬は秋草→先森→の直系子孫になるわけだが、結構秋草に似てるタイプだと思うのだよ。黒瀬はさほど好みではないにせよ、秋草びいきとしては先が楽しみなキャラクターだ。
★我玄の思い出の写真 若い頃の我玄と一緒に写真に写ってる黒髪ポニーテール美人。その人が誰だか判ったのは、相貌認識力ピカイチの蔵本だけ。
★唐式の場合 表向きはオーダーメードスーツのテーラーの偽装で諸外国の要人の情報収集にあたる唐式。クールな唐式を訪れてちゅっとキスするのは、バディの坂遊(初登場。・・・でもないか。6巻のD国潜入任務で、バイクで囮になってたのはたぶん坂遊さんだな。思えばあの任務、118期トップ(秋草補佐+我玄主任)が重傷で戦線離脱・バディ解消となり、BCの二人(秋草と唐式)は顔面の怪我で以降色任務から離脱を余儀なくされたろうし、エイトラインにとってはかなり大きな禍根をのこす作戦だったろう。)
【第8巻】表紙は128期供威と黒瀬。モノトーンの市松柄でコーディネート
この二人の話はまあ、さほど興味がない。に、しても私は黒瀬はあまり好みじゃないのだが、彼は秋草室長みたく成長しそうな片鱗も見えるので、いちおう注目している。
★スキマ話が秀逸(笑)「体で責任とれ」 秋草千愛さんのコマが多くて嬉しい。この人の異性装を見たくてしかたなくて、いろいろと妄想している。
★後半は、桃月と聖前。あざとかわいい桃月と、ねっとりと桃月に粘着してる聖前さんのお話。108期で桃月のトレーナーの小羽さん登場。
「おまえがつけるんだよ!いま首に巻きついてる成人男性の手の代わりに!」牛通堂ナイス。
★カムボーイ業務で白星を挙げて嬉しい桃月が、つい失言(笑)。このあたりから明らかになるが、桃月はしょっちゅうあのあざとかわいい関西弁で室長に毒づき、そのお仕置きで困難任務やら海外任務にすっ飛ばされているらしい。そのやらかしは、最新巻(10巻)でも明らかに・・・・
【第9巻】118期一の毒舌男春日と118期一勤勉で謙虚で自信のない木菜。目下この期で一番救いのないバディ。
★そんな二人の馴れ初めと春日のやらかしの数々。不美人が眼鏡を取ったら驚愕の美女、の男バージョンっすね。春日は鳴子さんが「なんとかする」じゃなくて、唐式に鉄拳制裁されてたほうが話が早かったんじゃないかとは思わないでもない。
★せっかく木菜を大人っぽく、美しく成長させようとの唐式の心づくしを盛大に台無しにする春日。この落とし前は新刊の第10巻へ持ち越し。
★秋草室長のプライベートレッスン。媚薬を投薬されて息が上がって朦朧となっている状態で拘束を抜けろ、と。でも本当の目的は、柳への餌付けかもしれない。
そんなこんなで、11月24日に第10巻発売を待つ。
【第10巻】表紙は、牛通堂×千散+春日×木菜。ついでに言うと裏表紙は秋草室長(めっちゃ美しい。色っぽい。なんつーか、紛れもないBC)
 肌、しろ!デコが美し!あのどーにもこーにもやさぐれたお顔にホットパクして、マッサージして、お髭を永久脱毛して、美容液塗り込んで、つやつやに磨きたい。ああ、私は傷ついた男に弱いのだ。室長にでっかいリボンを掛けて我玄さんに差し出したい、と切望するまでになってしまった私は立派な(?)BL読み。この年で悪い病気が再燃するとは。・・・・で、さて、嬉し恥ずかしの10巻。
★スキマ10が冒頭って何事(?)だけど、コレが一番好きだな。
★木菜の姉弟はそっくりな美形揃い。これで自分に自信のない木菜はほんとうに可哀想。へたるな春日。はやく良い男におなり。
★「大えろえろ魔王」「エイトラインの最難関事項」と後輩達にウワサされる秋草室長、裏表紙のイラストは最高です。美しく、そして色っぽい。はやく室長メインの話を読みたいです。いつか我玄さんとよりを戻す話が読めるのだろうか・・・・。

2022年11月1日火曜日

2022年10月の読書メーター

 8月中旬に、母の認知症が本格化していることに気付き、受診、検査、見守りカメラの設置、包括ケアセンターへの相談、要介護認定の申請、お弁当宅配の契約、認定調査、デイケアの見学、ケアマネさん探し、介護支援事業所との契約・・・・とバタバタとここまでやってきた。
 幸い、というか、身に染みついた生活習慣とは貴重なもので、母は、いろんなことを忘れているし、いろいろと怪しげなところもあるが、生活は大崩れすることなく、独居生活を維持している。問題は、デイケアには行ってくれそうもないことかな。私が病気になったら、母の生活も干上がってしまうので、いざと言うときに頼れる場所を作っておくのだ、と、日々、母を説得し、納得させて「よっしゃ」と思うが、翌日までにはキレイに記憶が初期化されている日々。(笑)
 週末は母の家(つまり私の実家)に出向いて、一週間分のメシ炊きをするのも、はや2ヶ月近いが、片道2時間弱。電車の中で本を読めば良いじゃないか!と開き直ったものの、大抵寝落ちしている、お疲れモードの今日この頃である・・・・・

 さて、新刊ラッシュの10月、予定通りに読めたのは、『ワニ町』のみ。あとはすべて後回しで、相変わらず日本人作家祭り開催中である。グレイマン新刊を読まねば!という意気込みと、それ、来年の9月頃までに読めばいいんでね?という悪魔のささやきのあいだで揺れ動いた10月後半、かねてから読みたいと思っていた鳴神氏のSISシリーズから、日本の作家のデビュー作漁りに漕ぎ出してしまいそうな今日この頃です。次に狙うのは日明恩氏のデビュー作(分厚い)。とりあえず年内にヴァクスのハードカバー3冊だけは、読み切って、今年の抱負を完結させたい。あ、知念実希人氏の『機械仕掛けの太陽』もホットな内に読まなければ・・・・・


10月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:2962
ナイス数:1103

私が愛したサムライの娘 (時代小説文庫)私が愛したサムライの娘 (時代小説文庫)の感想
鳴神響一氏デビュー作品。鎖国の時代、将軍吉宗と対立した尾張藩主宗春とその配下の甲賀武士、対日貿易を独占していたオランダと、大国スペインの海外領土と極東貿易を巡る野心。そこによるべを持たないスペインとオランダの(新教と旧教の)混血の士官ラファエルと、過酷な境遇を、その血と師・左内ゆえに享受する忍びの雪野。海洋冒険小説のエッセンスまでちょこっと混ぜ込んで、時代小説ながら、当時の出島の風物や海外情勢など、スケールの大きな舞台を設定。日本人の意識に登りにくい、日本史と世界史の教科書の狭間を忍びの矜持と純愛で描く。
読了日:10月29日 著者:鳴神 響一

乙嫁語り 14 (青騎士コミックス)乙嫁語り 14 (青騎士コミックス)の感想
馬・です。とにかく馬が走る。馬が美しい。草原の民はとにかく馬が好き。馬が全てを解決する。初めて知った馬の品種アハルテケも本当に美しい。今回は、先だって街を襲うという暴挙の果てに先細ってしまったアミルの実家の、今は族長となった兄、アゼルの嫁取り。(というか、アゼルの妻の婿取りといった方が正しいような気も・・・・)選び、選ばれた強く美しい草原の夫婦の誕生です。そして、寡黙なバイマトが選んだ妻は、顔に火傷を負った出戻りの娘。娘の傷ついた心ごと選び取るバイマトは最高の男だ!そしてアミルはムチムチだった(笑)
読了日:10月28日 著者:森 薫

SIS 丹沢湖駐在 武田晴虎II 聖域 (ハルキ文庫 な 13-8)SIS 丹沢湖駐在 武田晴虎II 聖域 (ハルキ文庫 な 13-8)の感想
今作は幽霊騒ぎからはじまって、北条の埋蔵金、映画のロケ、脱税絡みそして白骨死体。ちょっとしたカーチェイスから、晴虎のニューナンブまで出てきて、ホテルのビュッフェみたいに色とりどりの盛り沢山。解決はあっさり目だけど、晴虎を始め、登場人物がみんなキャラ立ちしていて、とても魅力的。ディティールの作りこみや正確さが、作品の血肉になっている。突拍子もないところもあったりするんだけど、地に足のついた設定が効いてる。「神は細部に宿る」という格言を著者に捧げたい。そしてラストがまた、効いてる。次回を待て!!
読了日:10月22日 著者:鳴神 響一

SIS 丹沢湖駐在 武田晴虎III 創生 (ハルキ文庫 な 13-9)SIS 丹沢湖駐在 武田晴虎III 創生 (ハルキ文庫 な 13-9)の感想
グレイマン新刊着手前にすぐ読み切れる薄い本、という極めて不純な動機で、3巻目に手を出した不真面目読者を赦してほしい。それにしても、だ。作中のローカルなネタに大喜びしてしまいました(^^ゞ  詳細はブログの方へ→https://koko-yori-mybooks.blogspot.com/2022/10/0399sis-iii-13-9.html ストーリーは安定の面白さ。とくに小説の新人賞の話はさすがにリアリティがあり、山の話は臨場感があって良かったです。妻の死の謎を追いかける次巻を待ってます♪ 
読了日:10月19日 著者:鳴神 響一

SIS 丹沢湖駐在 武田晴虎 (ハルキ文庫 な 13-7)SIS 丹沢湖駐在 武田晴虎 (ハルキ文庫 な 13-7)の感想
元神奈川県警のSIS—特殊捜査係の武田晴虎は、4月の人事異動で希望通り、丹沢湖岸の駐在所勤務に赴任した。武田が指揮した人質立てこもり事件で部下が重傷を負ったのがきっかけで、部下を指揮して危険に晒すことに自分はこれ以上耐えられないと感じたからだった。第二の警察官人生を、地域の住民の安全と安心のために捧げようと、なんのてらいもなく、単身駐在所に住み込んだ晴虎だったが。なんと地元で誘拐立てこもり事件が発生する。晴虎のキャラが良くスラスラ読める。ちょっと予定調和っぽいが、安心して読めると思えばそれも良し。
読了日:10月16日 著者:鳴神 響一

どこまでも食いついて (創元推理文庫)どこまでも食いついて (創元推理文庫)の感想
前作の表紙サイコーと思ってたんですが、今作の表紙も良いですね。スワンプチーム3最高!前回ラストの翌朝からスタートして、この本一冊で二日間。今回もシンフル時間を楽しむ。むしろフォーチュンがシンフルに来てから1ヶ月が経過しているのが奇跡のようだ。今作は、なんとカーターが殺されかけて危機一発。恋するフォーチュンがなかなかの男前です。カーターのベッドサイドのシーンが度々差し込まれるせいか、ドタバタは全体的には大人しめかな。美味しいところはカーターがもって行きました。それにしてもダニエル・クレイグより格好よいとは!
読了日:10月14日 著者:ジャナ・デリオン

ア・ソング・フォー・ユー (講談社文庫)ア・ソング・フォー・ユー (講談社文庫)の感想
にこにこ園のビルの外に捨てられた赤ん坊。捨てたのは子供?しかも男の子?産んだ方は無事なのか?と心晴れぬ園長探偵のハナちゃん。子供はみんな幸せであるべきだ。子供たちを幸せにすることができないのなら、俺たち大人なんて、生きてる価値なんかない。ハナちゃんの想いが熱い。このシリーズの練がほんのりといい奴なのにはちょっと気持ちが救われる。だけど、そんな練に後腐れのない使い捨ての鉄砲玉のスカウトをまんまと手伝わされたハナちゃんは、今日も報われない。それにしてもオカメインコはどうなったのだ?それがどうにも気になる。
読了日:10月08日 著者:柴田 よしき

月神の浅き夢 (角川文庫)月神の浅き夢 (角川文庫)の感想
いよいよ『聖黒』を先に読んだことを後悔する。被害者名と掛川エージェンシーだけで、激しくネタバレ状態。おまけに泉が彼氏はコンピューターの天才なんだって、それ練以外にあり得ない。やっぱり脳内を一端初期化してリコシリーズを始めから読み直したい。今回は過去の冤罪事件にからむ連続警官殺害死体損壊遺棄事件。リコは古巣で鬼門の警視庁に捜査本部の助っ人で加わるが。練と麻生も話に絡むが、今回またも麻生〜!貴様ぁ!!な事態だ。斎藤と練の馴れ初めも明らかになる。斎藤の出所を出迎えに行く練。斎藤を取り込む作為かもしれぬが良い子だ
読了日:10月05日 著者:柴田 よしき

読書メーター

2022年10月30日日曜日

0401 私が愛したサムライの娘 (時代小説文庫)

書 名 「私が愛したサムライの娘」
著 者 鳴神 響一        
出 版 角川春樹事務所 2016年1月
文 庫 295ページ
初 読 2022年10月29日
ISBN-10 4758439761
ISBN-13 978-4758439763
読書メーター    
 SISシリーズの3作目で、小説家デビューを目指す人達が描かれていたので、作家のデビュー作というものに興味を引かれた。柴田よしき氏の『RIKO』もデビュー作にして、あの強烈さ。この鳴神氏の作のデビュー作もなかなかに凄い。新人賞の選考を突き抜けてデビューするにはこんなに書けないとダメなのか。なんとも凄い世界だ。
 小説愛好者として多くの人がそうであるように、私も中学生の頃から、何度か小説を書こうとしたことがあるけれど、プロの作家になれるとは思えなかった。何かが、何よりも気概が違う。小説家に限らず、プロを志し、真剣に努力する人は凄いな、と純粋に尊敬する。
 
 で、さて、鳴神響一氏のデビュー作である。
 これが、なかなかすごい。

 舞台は、江戸、名古屋、そして長崎出島。鎖国の時代、江戸幕府の将軍吉宗と対立した尾張藩主徳川宗春とその配下の甲賀武士。対日貿易を独占していたオランダと、大国スペインの海外領土と極東貿易を巡る野心。そこに、よるべを持たないスペインとオランダの(新教と旧教の)混血の士官ラファエルと、その血筋と師・左内ゆえに、忍びとしての過酷な境遇を甘受する忍びの雪野の恋。映画「マスター・アンド・コマンダー」ばりの(っていうか、ホーンブロアとか、ボライソーとか、ジャック・オーブリーの)海洋冒険小説のエッセンスまでちょこっと混ぜ込んで、時代小説ながら、当時の出島の風物や海外情勢なども紐解きつつ、の、スケールの大きな舞台を設定。日本人が(っていうか私が、か?)苦手にしてる、日本史と世界史の教科書の狭間を忍びの矜持と純愛で描くのだ。
 なにしろ日本人なら誰でも知ってそうな8代将軍吉宗(暴れん坊将軍&大岡越前)の治世に焦点を当て、しかも尾張宗春をその時代にいた先進的な視点を持った名君として描いたのも、その宗春の闘いが「負け戦さ」なのも渋いことこの上ない。これでデビュー作!凄いじゃないか。スケールの大きさの割には、そしてその濃密な筆致な割には淡白な印象もあるのは登場人物の造形の掘り下げがわりとあっさりめだから、そして負けた側の引き際が潔すぎるからかな。とはいえ、宗春の人柄の描き方がとても好ましいし、左内は文句なく格好良くて慕わしい。雪野の必死さもよかった。

2022年10月22日土曜日

0400 SIS 丹沢湖駐在 武田晴虎II 聖域 (ハルキ文庫 な 13-8)

書 名 「SIS 丹沢湖駐在 武田晴虎Ⅱ  聖域」
著 者 鳴神 響一
出 版 角川春樹事務所 2021年11月
単 庫 400ページ
初 読 2022年10月18日
ISBN-10 4758444455
ISBN-13 978-4758444453
読書メーター https://bookmeter.com/reviews/109727555

 すっかり地元の子ども達にも信頼される“おまわりさん”になった、ハルトラマンこと武田晴虎。もとSIS(捜一特殊捜査係)の強面をやわらかくすべく、日々奮闘中です。

 今作は、丹沢湖周辺の集落に現れる「落ち武者の亡霊」。無事に解決にこぎ着けたはずなのに、今度は白い着物姿の幽霊が目撃される騒ぎに。SNSに投稿された体験談で、騒ぎを嫌らって旅館の宿泊のキャンセルがでるわ、オカルト好きの野次馬は集まるわ、晴虎の地元の信頼は揺らぐわ、で、晴虎もじっとしてはいられない。
 そうこうするうちに今度は水死体が発見されるし、白骨死体はでてくるし。
 静かな山の温泉で、これまで大した騒ぎも無かったのに、この駐在さんが赴任したとたんに立て続く騒ぎでは、かえって晴虎が「縁起の悪い男」と悪評が立ってしまうのではないか、と心配でならない(笑)
 幽霊さわぎから始まって、北条の埋蔵金、脱税絡み、映画のロケ・・・・と惜しげも無くいろいろなネタが絡み、晴虎のニューナンブも活躍。この駐在さん、よく銃を抜く。きっと事後報告書を書くのが大変だろうなあ。前作でおなじみの血圧の宇佐美管理官、江馬さんも登場するのは、本も後半に差し掛かってから。ここからは一気に巻きに入ってラストまで一気読みです。犯人逮捕の後も、犯人に、取り調べで嘘をつくな。供述が食い違うと不利になる、と懇切丁寧にアドバイスする晴虎が好きだ。
 著者の鳴神響一氏は、法学部出身で神奈川県の学校事務経験ありとのこと、公務員のお仕事と法律を良くご存じなんだろうな、と読んでいて思う。全編にわたる、多少は事情を知っている人間も裏切らないマニアックな描写が堪らん。前月は超勤ゼロだったから、超勤はつけずに休日振り替えで、とか、すこし前まで服務管理なんかもしていたわが身に染みわたるぜ。きっと地域課には超勤予算がほとんど振られていないんだろうなあ。Ⅲには年末調整の話なんかが出てきたけど、あのセリフはやったことがないと絶対出てこないと思う。学校事務で給与担当やったことあるんだろうな、と拝察する。職員数が多い職場だと大変ですよね。給与振り込みでなく、現金支給だった時代には、もっと大変だったはず。
 鳴神響一氏には「神は細部に宿る」という格言を捧げたいと思います。
 
 追伸 横浜ベイシェラトンのオールデイビュッフェ「コンパス」のスペインフェアに行きたい! → https://yokohama-bay-sheraton.jp/restaurants/compass/

2022年10月19日水曜日

ブログの改修など


オーバーグルーミングで腹がハゲてる
凶暴猫のアビシニアン・人の背中に
飛びかかるのが好き


 統計情報を確認したところ、思いのほかiPhoneで閲覧されている方が多いようなので、これまで、モバイル端末用の表示設定をしていなかったのだが、一念発起?して、改修に取りかかる。
 しかし、設定の仕方をググりつつ、やってみたらば、いまひとつ、キレイに画面に納まっていない。配置が落ち着くまで、ちょっと手間をかけないといけないみたいだ。

0399 SIS 丹沢湖駐在 武田晴虎III 創生 (ハルキ文庫 な 13-9)

書 名 「SIS 丹沢湖駐在 武田晴虎III 創生」
著 者 鳴神 響一
出 版 角川春樹事務所 2022年5月
文 庫 212ページ
初 読 2022年10月18日
ISBN-10 4758444862
ISBN-13 978-4758444866
読書メーター https://bookmeter.com/reviews/109666310  

元横浜市民、というか実は旭区民だったりして、以下のセリフにびっくりする(笑)

 「おまえどこに住んでるんだっけ?」
 「旭区の二俣川です」
 「ああ、運転試験場のあるところか」


 超ローカル(笑)。だけど、たしかに神奈川県運転免許試験場があるところだから、県民はかなりの確率で地名くらいは聴いたことがあるのかも。
 私は、細かい道の一本一本覚えてる。子どものころ、11年くらい生活したからね。
 思わず同じ職場の鶴ヶ峰出身者に「みてみて〜このページ!」とやってしまいました。あまりにもローカルだ!すっげーテンション上がったぁ!(ちなみに鶴ヶ峰は二俣川の隣町。)
 先日のNHK大河ドラマ「鎌倉殿・・・」にも二俣川が出てきたらしくて、同僚は大喜びしてましたが。
 作品冒頭には、横浜山手の港の見える丘公園にある、「昭和2年に建てられた英国式洋館をそのまま使ったレトロカフェ」が出てくる。作品中の店の名前は「くすの木てい」
 モデルはこちらですね。
「えの木てい」HP → https://www.enokitei.co.jp/about/


 厳ついおっさん2人がぱくついた、乙女なアフタヌーンティー(推定)のご案内はこちら。HPから勝手にキャプチャしてきちゃったけど、怒られないよね?


 神奈川県警捜査一課特命係長である諏訪警部が、アフタヌーンティーの後にオーダーすると宣言していたチェリーサンドなる菓子はこちら。
 今度横浜に行ったときには、絶対に買ってくる。


 個人的には山手十番館が好き♪ (数えるくらいしか行ったことないけど。)こちらの写真も、HPからキャプチャして拝借してきました。 

山手十番館 公式HPはこちら → https://yokohama-yamate-jyubankan.zetton.co.jp/


先日、横須賀・横浜に遊びに行ったときに撮ってきた山手十番館の写真を・・・と思ったのだけど、馬車道十番館のいちごショートケーキの写真しかなかった。(^^ゞ
 ぜひ、横浜に遊びに行ったときには、訪れてほしい。生クリームが絶品です。(このイチゴショートの生クリームよりも美味しいクリームには今のところ出会っていない、と断言できる。)あと、個人的にはこの十番館のサバランも絶対オススメです。

 しかし、武田と諏訪という無骨なおっさん2人とのミスマッチをとことん狙うなら、やっぱり「えの木てい」の圧勝ですね。お店がリカちゃんハウスかシルバニア・ファミリーみたいで可愛いすぎる♪

 いやそれにしても、ローカルネタでここまで燃える(萌える?)小説に出会えるとは思っていなかったです。
 ストーリー放置で多いに楽しんでしまいました。

*     *     *

 で、今度横浜に行ったら絶対に買ってくる。
 と書いたのは昨夜のことだったのですが、そういえば私、今日横浜に行くんだったわ。と気付いたのは、自宅から横浜の実家に向かう電車の中で。
 副都心線からみなとみらい線直通の電車にのって、あれ、終点そういや元町・中華街だよ。コレ乗ってけば、えの木てい、行けるじゃん?

 そんなわけで、実家からの帰りに元町まで寄ってきました。完全に自宅とは逆方向なんだけど、ちょうど、ラッシュアワーに差し掛かる時間だし、始発まで戻って、座っていくのはある意味合理的・・・・・
 残念ながら、「えの木てい本店」の営業時間は夕方17:00までのため、あの可愛いお店には行けませんでしたが、元町にある「えの木ていスウィーツスタンド」の方に行ってきました。スコーンは、アフタヌーンティーのスタンドの上段に乗っていたのと同じものですね♥️
 謹んで、神奈川県警捜査一課特命係長・諏訪勝行警部に成り代わりまして、食させていただきました。ウマ—♪でございました。

 ウワサのチェリーサンドは、今夜のお夜食に。
 (追伸:チェリーサンドのチョコレート味が、非常に美味でした!)
*     *     *
 さて。
 ここまで本筋そっちのけで、諏訪警部の誘うまま(?)スウィーツ談義にうつつを抜かしてましたが、さすがにこのままではイカン。

 今作、お話のほうもとてもテンポが良く、面白かったです。小説家教室のくだりは、さすがの本職でリアル感マシマシ。冬山、そして台風の山のくだりも、臨場感たっぷり。個人的に職業観の上でぐっとくるところもあって、ただ、そこに突っ込んでくとちょっとアレなんで省略。江馬さんがコロンボ刑事のマネをするあたりは、芸が細かい。
 そして、ラストの引きがね。もう、次巻が楽しみでしょうがないです。

 「オリジナリティあふれる年末調整ってないよね。」もおもわず失笑。
 たしかに、ない。うん。でもある方に長年の控除もれを発見して、すごい額の税金を還付した時はちょっとスリリングだったよ。

2022年10月16日日曜日

0398 SIS 丹沢湖駐在 武田晴虎 (ハルキ文庫 な 13-7)

書 名 「SIS 丹沢湖駐在 武田晴虎」
著 者 鳴神 響一       
出 版 角川春樹事務所 2021年5月
文 庫 288ページ
初 読 2022年10月16日
ISBN-10 4758444080
ISBN-13 978-4758444088
読書メーター https://bookmeter.com/reviews/109628827  
 
 元神奈川県警のSIS(Special Investigation Squad)———捜査一課特殊捜査第一係の班長であった武田晴虎は、4月の人事異動で希望通り、丹沢湖岸にある駐在所勤務の辞令を受けた。
 すこし前、武田が指揮をとった人質立てこもり事件で部下が重傷を負い、指揮官としてその責任は問われなかったものの、部下を指揮して危険に晒すことに自分はこれ以上耐えられないと感じたからだった。
 第二の警察官人生を、地域の住民の安全な生活のために捧げようと、なんのてらいもなく、単身住み込みの駐在所での勤務に臨んだのだったが。

 赴任して3ヶ月。
 大事件など起こるはずもない、平和な山奥の温泉で、突然誘拐事件が発生する。

 地元警察地域課の駐在員(おまわりさん)ながら、持てる経験と知識で人質救助の役に立ちたいと思う武田だが、捜査陣から見れば、しがない駐在員でしかない。前線本部が立ち上がり、指揮には管理官(警視)が派遣されてきた。そこに、かつて自分が指揮をとったSISの小隊も実働部隊として派遣されてくる。晴虎にできるのは、本部設営の手伝いにお茶出しくらいだが、捜査を進め、かわいい元部下たちの役に立つため、地元の状況を把握するものとして、煙たがられても必要な意見具申は行う。しかし元部下たちは自分を慕ってくれてはいるが、自分はどうみても捜査に協力を求められていない。
 まあ、そんな感じで、結局、命令無視して1人で活躍しちゃう、っていうアレだけど。元部下がみんなついて来ちゃうのもお約束なんだけどさ。そういう予定調和っぽいのも、安心して楽しめるので悪くない。

 犯人の動機が怨恨で、元自衛官で、習志野の空挺の、だから特殊部隊で・・・・って始まったときには、『ゴルゴタ』を最近読んだせいもあるが、(またこれかよ・・・)と内心思ったのは事実だが、まあ、それもそれで良い。米国ならどの部隊もよりどりみどりだけど、日本でこの役どころは習志野の空挺しかないもんね。ただ、犯人が動機を語りだしたあたりから漂う小芝居感・・・っつか、学芸会っぽい感じになってきた。

 そうはいっても、武田のキャラはなかなかよい。第一線を退いた男の感慨や、それでも現役で頑張りたい気概が、わりあいドライに描かれていて、ちょっと枯れかけてきてはいるものの、まだまだ活きのいい中年男が良い塩梅なのだ。かなり好みだし、(元)部下たちとの掛け合いも気持ちよい。一巻目は人物紹介と心得て、二巻目に期待しよう。


 最初の事件が横浜市瀬谷区で発生とか、丹沢湖・美保ダムとか、林道抜けると津久井郡とか、元・横浜市民にはとても懐かしさ溢れる舞台設定もよろしかったです。
 (そういえば、小学校の社会科見学で美保ダムと丹沢湖に行ったわ。うん。)
 ああ〜〜〜。なんだか丹沢に住みたくなった。おもわず丹沢移住情報サイトにアクセスしてしまった。温泉行きたいな♪

2022年10月14日金曜日

0397 どこまでも食いついて (創元推理文庫)

書 名 「どこまでも食いついて」
原 題 「Gator Bait」2014年
著 者 ジャナ・デリオン 
翻訳者 島村 浩子
出 版 東京創元社 2022年10月
文 庫 352ページ
初 読 2022年10月15日
ISBN-10 448819608X
ISBN-13 978-4488196080
読書メーター https://bookmeter.com/reviews/109585940

 前作「ハートに火をつけないで」の表紙サイコーと思ってたんだですが、今作の表紙も良いですね。スワンプチーム3最高!
 今回もシンフル時間を楽しむ。本一冊で二日間くらい?しかも、前回ラストの翌朝からスタートだ。そう考えると、フォーチュンがシンフルに来てから1ヶ月が経過しているのがむしろ奇跡のよう。

 しかも今作は、ついに!やっと!ラブラブになったカーターの危機、ときた。

 恋するフォーチュンがなかなかの男前です。カーターのベッドサイドでしっぽりするシーンが度々差し込まれるせいか、ドタバタは全体的には大人しめ・・・・かな。
 バイユーに沈んだカーターの(保安官事務所の)ボートの隣に沈んでいた、もう一つのボート。カーターは一体デートの最中になにを見たのか、そして何に気付いたのか。
 脳震盪の後遺症で肝心かなめの記憶が思い出せず、それなのにカーターにさらなる危機が迫ってくる。愛する男に手をだされて、黙っているフォーチュンではない。・・・ないのだが。
 フォーチュンとアイダ・ベルだけならそこそこのハードボイルドも決まりそうなんだけど、そこをドタバタと引っかき回すガーティおばあちゃんの存在感!それでも今回はフォーチュンがけっこう決まってました。

 前作で登場したビッグとリトルのマフィア兄弟も再登場。なかなかよいキャラです。
 
 フォーチュンの身分偽装を守るためには、皆殺しにしてしまうのが一番都合が良いんだけど、それって武器商人の理論と同じで笑。関係者3人もどさくさに紛れて殺されてしまって、ちょっとライカー捜査官が気の毒な気分になりました。

 それにしても、どうしても気になるんだけど、フォーチュンのエクステンションって、カーターが頭頂部にキスするくらい接近しても、バレないものなの?