2022年5月2日月曜日

2022年4月の読書メーター

 3月末に突然の辞令を受け、慌ただしく残務処理と引き継ぎを行い、新職場に異動。やっと仕事にも馴染んできたところです。新しい職場は、日々スリリングです。何が、かはナイショ。勉強しなくてはならないことが沢山。それにしても、小説から得た知識が思いのほか役に立つってどうよ。(私の読書傾向からしたら大概です。) そんなこんなで読書はあまり進まなかったが、読んだ本の内容は濃ゆい。『聖なる黒夜』をオススメしてくれた読み友さんには感謝です。そしてガブリエル・アロンの新刊!あらすじは押さえていたものの、翻訳で読ませていただだける有り難み。改めて、HCJにも感謝を。そしてお願いだ。未訳の中抜け巻を、翻訳出版してください!『モスクワ・ルール』とか『ポートレート・オブ・スパイ』とか全部読みたい!

4月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:2579
ナイス数:821

報復のカルテット (ハーパーBOOKS)の感想
アロン家はコロナを避けて、エルサレム市街の自宅から、故郷のイズレエル谷のラマト・ダヴィドに程近いナハラルに仮住まいしている。双子たちは田舎暮らしで逞しく成長中。ガブリエルは新しく入手したガルフストリームに現金を詰め込み、人工呼吸器や検査薬や、医療用防護衣を世界中で買い付けて、国内の病院に配布。政治家への転身の準備か・・・との世間の噂も。そんな折、ガブリエルと旧知のイギリス在住のロシア人富豪が毒殺される。手を下したのはもちろんロシア。ガブリエルは手にした情報を武器にロシア大統領の隠し財産に牙を剥く。
読了日:04月30日 著者:ダニエル シルヴァ

私立探偵・麻生龍太郎 (角川文庫)私立探偵・麻生龍太郎 (角川文庫)感想
位置付け的には、RIKOシリーズのスピンオフ『聖なる黒夜』の続き。時系列的には『聖黒』からRIKOにつながる隙間をつなぐ本書。春日の杯は練にとっては、麻生の前に置いた大きな踏み絵だ。条件付きの自分ではなく、過去も現在もひっくるめた俺の全てを受け入れてほしい。冤罪で人生を破壊された可哀想な俺、ではなく、それも込みで清濁合わせた今の俺では受け入れられないのか、という練の心の声が聞こえてきそうだ。二人の間のごちゃごちゃしためんどうくささをうっちゃって自分に正直に、とは本書冒頭の麻生の弁。
読了日:04月23日 著者:柴田 よしき

フラジャイル(22) (アフタヌーンKC)フラジャイル(22) (アフタヌーンKC)感想
すっごく「大団円」感が漂っているもんだから、最後の1ページっていうか次巻予告まで、この巻が最終刊だと思ってた。(笑)次回は満を持しての大魔王(?)間瀬さん再登場。
読了日:04月22日 著者:恵 三朗



聖なる黒夜(下) (角川文庫)聖なる黒夜(下) (角川文庫)感想
練が愛おしい。そして麻生がウザい。このナルシストめ!そしてどいつもこいつも話しすぎだ。いい年した男どもがぺらぺらペラペラと紙が燃えるみたいにしゃべりやがって、「沈黙は金」ってのを知らねえのかよ!出てくる男どもがどうにもお喋りで、女々しく感じられて、いやなの〜!基本黙って行動する練ちゃん意外、全員ウザい!!!・・・・でも、面白かったです。滅法面白かったです。当然、RIKOシリーズも、私立探偵、も所轄刑事も、園長探偵も読みますとも。あと、新宿、参宮橋、代々木5丁目、府中、武蔵小金井、知ってる土地だらけだった。
読了日:04月20日 著者:柴田 よしき

聖なる黒夜(上) (角川文庫)聖なる黒夜(上) (角川文庫)感想
【CNC犯罪小説クラブ】上巻読了です。信頼する読み友さん2名から熱烈ご紹介のこの本。日本人作家ものを苦手とする私ではありますが、これはど真ん中、と言わざるをえない。「感謝する」で滂沱です。山内の有りようが切ない。才能があって前途洋々たる青年の人生がこうもねじ曲げられてしまう。ホテルで殺害された大物ヤクザを軸に、錯綜する人間関係と事件。確かに『囀る鳥は』の世界観で読める。これは警察小説なのか、ハードボイルドなのか。それとも?? 韮崎の愛情、皐月姐さんの慈愛、麻生の真情。地べたでのたうつ人間のあがき。
読了日:04月17日 著者:柴田 よしき

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