原 題 「The Magician Murders: The Art of Murder Book III 」2018年
著 者 ジョシュ・ラニヨン
翻 訳 者 冬斗 亜紀
イラスト 門野 葉一
出 版 新書館 (モノクローム・ロマンス文庫) 2020年12月
文 庫 358ページ
初 読 2022年2月5日
ISBN-10 4403560458
ISBN-13 978-4403560453
読書メーター https://bookmeter.com/reviews/104270603
バージニア州クワンティコ近郊のFBIアカデミーで定期的に行われる研修に参加しているジェイソン。研修中はクワンティコからもアカデミーからもほど近いスタッフォードのサム・ケネディのアパートで恋人同士の幸せな時間を過ごしている・・・・ハズだったのに、最後の日をサムの部屋でゆっくりと過ごしたいと二人の夕食を買いに出たジェイソンは、近所の中華レストランの外で何者かに襲撃され、薬物を注射される。目的は誘拐か。意識が朦朧とする中、なんとか逃れた先の道路で、ジェイソンは車にはねられる。
意識を取り戻したのは病院で、サムがベッドサイドに付き添っていた。幸いにもサムが打たれた薬は、酷い害の残るものではなく、交通事故の方も、薬物のせいで体から力が抜けていたのがかえって幸いしたのか、酷い捻挫と打撲や擦り傷で済んだのは、不幸中の幸い。しかし、なぜジェイソンが狙われたのか。
ジェイソンに恨みを持つもの、サムの敵、サムとジェイソンの関係を知り、ジェイソンを攻撃することでサムの弱体化を狙ったもの、そしてジェイソンに付きまとうストーカー、今は姿を消したDr.ジェレミー・カイザー・・・・。あらゆる可能性を考慮しつつ、ジェイソンを守るという固い意志を見せるサム。強引に傷病休暇を取らせたジェイソンを隠すためにサムが選んだ場所は、サムの母の家だった。そこで発生した、マジシャン絡みのアート作品や骨董品の盗難事件に、アドバイザーとしてジェイソンは協力することになるが。
今作もサムの不器用な愛が炸裂している。なんか愛されるって良いなあ・・・と羨ましく思ったりもする不器用どうしな恋人たち。
それにしても、ラストが怖すぎ。次作でどうなってしまうのだろう?
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