2017年12月24日日曜日
0079 クリスマスプレゼント
2017年12月21日木曜日
0077−8 ファイナル・ターゲット 上・下
2017年12月14日木曜日
0075ー6 パーフェクト・ハンター 上・下
2017年12月7日木曜日
0073−4 エンダーのゲーム〔新訳版〕上・下
字がデカい。そしてこの薄さで上下巻。この本が文庫一冊1600円だったとしたら絶対に買わない。ハヤカワに足元見られてる気がする。(多分気のせいではない。)
2017年11月30日木曜日
考察ーーーハリー・ボッシュの人物像
2017年11月25日土曜日
0071−2 ラスト・コヨーテ 上・下
2017年11月13日月曜日
0070 ブラック・ハート 上・下
2017年11月11日土曜日
0069 急降下爆撃
2017年11月8日水曜日
0068 ブラック・アイス
【コナリー完全制覇計画No.2】
2017年10月31日火曜日
0066ー7 ナイトホークス 上・下
2017年10月27日金曜日
0065 鷲は飛び立った
2017年10月20日金曜日
0064 鷲は舞いおりた〔完全版〕
2017年10月14日土曜日
0063 エニグマ奇襲指令
2017年10月10日火曜日
0062 死にゆく者への祈り
2017年10月4日水曜日
0061 宇宙の戦士〔新訳版〕
0059−60 暗殺者の飛躍 上・下
2017年9月30日土曜日
0057ー8 暗殺者の反撃 上・下
2017年9月25日月曜日
0056 暗殺者の復讐
2017年9月16日土曜日
0055 暗殺者の鎮魂
2017年9月13日水曜日
0054 暗殺者の正義
2017年9月9日土曜日
0053 暗殺者グレイマン
2017年9月2日土曜日
0052 The Last Detective (Cole and Pike Book 9)
2017年8月30日水曜日
0051 L. A. Requiem (Cole and Pike Book 8)
2017年8月22日火曜日
0050 ヒーローの作り方―ミステリ作家21人が明かす人気キャラクター誕生秘話
2017年8月19日土曜日
0049 サンセット大通りの疑惑 探偵エルヴィス・コール
2017年8月10日木曜日
0048 天使の護衛
2017年8月7日月曜日
0047 追いつめられた天使―ロスの探偵エルヴィス・コール
2017年7月31日月曜日
0046 死者の河を渉る―探偵エルヴィス・コール
2017年7月29日土曜日
0045 ぬきさしならない依頼―ロスの探偵エルヴィス・コール
2017年7月24日月曜日
0044 モンキーズ・レインコート―ロスの探偵エルヴィス・コール
2017年7月22日土曜日
0043 約束 (創元推理文庫) —コール&パイク16
2017年7月21日金曜日
0042 ララバイ・タウン
2017年7月12日水曜日
0041 容疑者
2017年6月29日木曜日
0040 For Honor We Stand (Man of War Book 2)
2017年6月4日日曜日
0039 女王陛下のユリシーズ号
2017年5月14日日曜日
0038 Deadly Nightshade A TALE OF ENSIGN MAX ROBICAUX
2017年5月6日土曜日
0037 帝国宇宙軍1-領宙侵犯-
2017年5月5日金曜日
0036 巨人たちの星
2017年5月4日木曜日
0035 ガニメデの優しい巨人
2017年4月25日火曜日
0034 コードネーム・ヴェリティ
2017年4月22日土曜日
0033 栄光の旗のもとに ユニオン宇宙軍戦記 (ハヤカワ文庫SF)
《マックスの生い立ちと取り巻く人々》
マックスは8歳の時に敵の生物兵器攻撃のために、母と家族を喪った。この生物兵器ジノファージは、人類の宿敵であるクラーグ人が開発し、人類の居住惑星に同時多発的に放ったもので、このウイルスに感染すると、男性は無症状キャリアとなり、女性は内臓でエボラ出血熱のような激烈な液化壊死を発症し、ほぼ100%死亡した。この攻撃の年は、マックスのような、親を喪った子供達がユニオン支配星域内で大量に出現しただろう。保護者を喪った子供達(男の子)の後見となったのが宇宙軍であり、候補生として宇宙艦に乗り組んだ彼らは、艦を我が家とし、乗員を家族として、育成と教育と訓練を受け自らも軍人となる道を歩んだ。主人公マックスはそうやって8歳の頃から軍艦に乗り組んでおり、作中28歳の時点ですでに20年のキャリアを持つ宇宙軍士官である。その間、いくつかの悲惨な戦闘経験が加わり、そのもろもろが表からは見えにくいトラウマとして、彼の精神に影響を及ぼしている。彼がひた隠していたそのトラウマを見破って手をさしのべたのが、親友となるシャヒン医師だった。この、マックスのトラウマ克服も今後のストーリー展開の一つの軸となっていくだろう。
マックスが相当有能なのにもかかわらず、さらに強烈な個性を放ってマックスを手のひらの上で転がしているのが、任務部隊司令官のホーンマイヤー中将である。そのホーンマイヤーの候補生時代からの親友であり、マックスに「孫子」を教え、戦略・戦術を叩き込んだ恩師であるミドルトン大将の二人は、マックス少年期の候補生時代からマックスを見守り育ててきていると思われるが、その辺りの物語は今作では明かにされていない。ぜひ、読んでみたいものである。この二人、おそらく甘やかし役のミドルトンと、厳しい小父さん役のホーンマイヤーで役割分担しているのではないかと見え、マックスはもちろんミドルトン命なのだが、なかなかどうして、ホーンマイヤーはマックスを鍛える上では大きな役割を担ってきているように思える。
《Heart of OakとHeart of Steele》
ちなみに、原著のタイトルは、宇宙軍に歌い継がれているという設定の、イギリス海軍伝統の海軍歌「ハート オブ オーク(オークの心)」(作中では「ハート オブ スティール(鋼の心)」として、メロディーはそのままに歌詞が宇宙軍仕様に変更されている。)その、「ハート オブ スティール」の歌詞から取られている。
この「ハート オブ オーク」の歌詞「steady boys steady」(作中では「そのまま進路を保て」と翻訳。steadyは操舵用語で「舵そのまま」とか「進路そのまま」の意)という台詞は、この本や続刊の要所で効果的に使われている。
一巻では、クライマックスでガルシアとアンボルスキがささやく。二巻ではマックスが戦闘前の緊張に凍りつく艦橋で“steady boys steady♪”と口ずさみ、まあ、おちつけ、と部下を励ますシーンがある。海軍歌「ハート オブ オーク(オークの心)」を聴きたい方はこちらへ
「世界の民謡・童謡」 ハート・オブ・オーク Heart of Oak
《著者について》
著者のホンジンガーはかなりの遅咲きで、なんとこの本が処女作である。小説家である妻の勧めで本作を執筆し、当初は自費で電子出版したが、Amazonの出版部門の目にとまりメジャーデビューを果たした。そして、一躍一流小説家の列に並んだ。奥様には、「よくやってくださった!」と感謝状を贈呈したい。
ホンジンガーはすでに、第1部の2巻、3巻の出版を終え、その後、この第1部の前日譚である中編2作を世に送り出している。このMAN OF WARシリーズは3部作各3巻の全9冊となる予定で、原著の中では、全ての巻のタイトルも発表されている。本来であれば、氏のHPなどでは、第2部(4巻目)の刊行も予告されていたと思うが、健康不安が続き、刊行が中断している。氏の闘病と健康回復を祈っている。
【追記】ホンジンガー氏は、何年も糖尿病により闘病されていたが、2020年4月にガンが見つかり、8月にガン術後の回復期に感染した新型コロナにより逝去された。Man of War 第2部、第3部が遂に世に出なかったことが残念でならない。せめて、第一部の2巻、3巻と、17歳のマックス・ロビショー少尉の冒険譚である中編2作を、翻訳出版してもらいたいと、切に願っている。